子供を産んだ後に収入が下がる現象(child penalty)を知っていますか?
産後モヤモヤしている頃、なにかの拍子に
"child penality(女性が子供を産んだ後に経験する収入の減少)"という言葉を知った。
これから子供を産みたい人は、知っておいて損はない知識であるし
また少子化対策のためにも、社会的に是正すべき事柄でもある。
私を取り巻く、働く環境の変化
私には子供を産み、母親になるというライフステージの変化と同時に
アメリカ移住という大きな変化があった。
医師免許は国家資格。
アメリカでは日本の医師免許は使えず
遠隔読影の仕事はできるが、円安傾向。
私の住むシリコンバレーは世界的にも物価が高いことで有名で
日本からの収入をUSドルに変えても、十分な額とはほど遠い。。
そして子供はやはりデイケアで
簡単にウィルスをもらい、熱発することもしばしば。
そんな時はいつも、私が仕事を休み、対応していた。
エンジニアで、大手の会社勤務。
収入も高い旦那さんに引け目を感じていた部分もあったと思う。
この状況を私はどう捉えたのか?
物事には全ていい面と悪い面がある。
【利点】
・誰かに謝らなくても、嫌な顔をされることもなく、体調の悪い我が子につきそうことができる
・旦那さんのおかげで、私の収入に関わらず、すぐに心配することなく、生活ができる
しかし、「しょうがない」と思いながらも、自尊心は傷ついた。
私は小さい頃から、自立した人間を目指して生きてきたのだ。
医師3年目からバイトをしまくったおかげで
また、独身貴族だったおかげで
羽振りのよかった私であったが
37歳で予想外に経済的に自立できていない状態となり、これが私には苦しかった。
そんな中、"child penalty"という言葉を知る
最近は落ち着いてきたので、書いていないが(笑)
私は産後に「男女不平等だ」というような内容のブログ記事をたくさん書いている。
そんな中で、知った"child penalty"
国によって、多少の違いはあるが
やはり子供がいるかどうか、また男か女かで差が歴然としてくる収入差。
Google検索をすると、論文がたくさん出てくるが、chat GPTに聞いてみると、上手くまとめてくれた。
"child penalty(特に女性が子供を産んだ後に経験する収入の減少)とは"
「妊娠、出産、授乳は女性にしかできないからしょうがない」
そう思う人もいるかもしれない。
しかし、養子をとった場合(妊娠、出産、授乳をしていない場合)でも、女性は収入が少なくなり、男性は変わらないというデータがある。
母性で?母という役割で?社会的慣習で?
しかも驚くべきことに、男女平等、福祉国家で有名なデンマークやスウェーデンでも、男女差は歴然としているのである。
この知識を得た上で、どう考えるのか?
一つは、これは社会の問題であり
私のせい、及び、あなたのせいではないということである。
もちろん例外の人もいるだろう。
くらいの人なら、打撃は少ないのかもしれないが
これは多かれ少なかれ、子供を産み、育てている女性は経験するものなのだ(もはや産まなくても育てているだけで!)。
腹は立つが、「仕方がないわ」感の増すデータではある。
世の中には「キャリアを確立してから、収入が高くなってから、子供を産もう」という考えもある。
狙ってはいなかったが、結果的にそうなった私。
キャリア貯金の恩恵にあずかっているし、いい面もあるが
第二子不育で、悲しい思いもたくさんした。
やはり年齢がネックになったと思う。
人生100年時代といっても、生殖可能年齢はそう変わっていない。
「子供が欲しいんだったら、なんとなく先延ばしにはしないようにね。」
とおばさんは伝えたい。
▶︎合わせて読みたい!
▶︎質問、お問い合わせはこちらから↓