趣味読書って言ったらさ、

じゃあどんな本が好き? とか、おすすめの作家さんは? とか聞かれる事あるじゃないですか。あれ悩ましくないですか。

好きな作者やジャンルを一途に追い続ける、集中特化タイプなら良いですよ。(深度によっては質問者がディープさについてこれるのかという、別の問題も発生しますが)
ただ、読書好きさんの中には、興味の向くまま幅広くあれこれ手を出す乱読タイプ、そもそも文字でさえあれば調味料の成分表示ですらかまわんって活字中毒者までいる訳でして。

かくいう私も、乱読タイプ。ミヒャエル・エンデの次に中村うさぎ読んでたりしたんで…。

とは言え、ここで返答に窮して「趣味欄に書くことないからとりあえず読書って言っとこって奴〜」等と誤解されるのは遺憾の意。
なのでそういうざっくりとした質問をされた場合は、その時のマイブームとか相手の好みとか考慮せずに、ざっくりこう答えると決めました。

阿刀田高先生!

いや、実際阿刀田高は良いぞ。
ちょっと背伸びしたいけど難解過ぎる文章は分からないってお年頃から愛読してますが、「分かり易い」と「教養深い」は両立すると早くから知れたのはありがたい事でしたね。
ロアルド・ダールも中島敦も阿刀田先生のエッセイで知ったし、ポーなど古典ミステリに触れたのも阿刀田作品がきっかけ。
先生ご自身が読書の素晴らしさ面白さをよく題材にされているのもあって、「どうして読書が好きなの?」のベストアンサーにもなっている。
読書は、本は世界を広げてくれる。時間も国境も飛び越え、空想はあらゆるしがらみも法則もはね退ける。いかなる不可能も可能性の一つに過ぎないと笑い飛ばす。これ以上に自由な遊びを私は知らない。なんてね。




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