地域猫活動 特別リポート
いつも記事にご注目いただき、ありがとうございます。あの驚異的な暑さも、終わりそうだとのことで、ホッとしている今日この頃です。
さて、今回の地域猫リポートは、自分の地域から少し離れて、TNRの現場における、獣医師の先生による出張手術について、先生のご厚意により取材を許可していただきましたので、皆様にお伝えいたします。
これは、先日某所で行われたTNRの現場で、まさに多頭崩壊の屋外版とも言えるような状況の場所に、獣医師の先生が機材一式を積んで赴き、そこで飼い主のいない猫の避妊・去勢手術を実施した記録です。
今回の現場について、依頼者や場所などは非公開とさせていただきますが、動物病院の獣医師の先生によっては、個人や団体、および行政などから依頼があれば、出張手術を引き受けてくださる先生がいらっしゃいますので、該当地域の人はその恩恵をありがたく受けられることになります。当然ですが、まとまった猫の頭数があることが条件です。
この出張手術を依頼するためには、当然会場の確保が必要ですが、どこかの施設の駐車場などと、場所だけあればいいというものではなく、最低限必要なのは電源と水道だそうです。しかし当然これだけでは済むものではなく、獣医師の先生が休憩できる場所やトイレの確保、更には搬入した猫を一時保管する部屋(仮設のテントなどは不安)がないと、現実には無理だと言うことになります。
また、先日までの猛暑が続く時期や、逆に冬の寒い季節だと、空調がない場所ではできないはずです。だからこそ、こういう時にこそ行政の出番ではないかと思います。それどころか、役所が主導権を握ってこのような事業を進めている自治体もあると聞いていますので、お役所の皆様、よくお読みください。
この日は、オスメス合わせて29頭の猫を手術することができました。これには、獣医師の先生がお一人で、最初から最後まで手術を進めてくださり、すごいことだと思います。もちろん会場ではボランティアの方々が猫の搬入搬出や清掃など、私も多少の荷物運びぐらいは手伝いましたが、多くの人が関わっています。
大切なことは、こういう事業を、獣医師の先生ならどなたでもやっていただけるのかというと、まったくそうではありませんね。
動物病院は、その経営方針から、野良猫は完全に門前払いというところもあるそうですから。そうなると、野良猫の避妊・去勢手術などということ自体が、そもそも「営業品目」に入っていないことは明らかです。
そういうわけで、こちらの動画の先生は、少しでもかわいそうな猫を増やさないようにという願いを受けて、もちろん院内でも野良猫の避妊・去勢手術を日常行っていただいてます。今回取材を許可していただいて、私たちは、目の前でしっかりと勉強させていただきました。
本日も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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