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「あるがまま」は普通の生活

「あるがまま」は森田療法の究極の言葉のような通説がある。でも私のことを治療してくれた弟子の鈴木知準先生は、そうは言いませんでした。「君たちは普通の生活に帰って行くんだ」。そんな感じでしたね。「当たり前のことを、感謝して生活する人間になるんだよ」と常々おっしゃっていました。

一般の方は変に思うかもしれませんね。神経症の体験というのは、異次元の体験なのです。普通の人が恐怖しないことに恐怖し、不安でないことに不安になるのです。ノイローゼですからね。普通の人は馬鹿にしますよ笑。でもなる人は、性格傾向が真面目な人が多いのです。思考方法が無理がある人達なんですよ。

その矛盾点が過度に露出すると、性格が破綻して病気になるんです。現実世界に適応できなくなりますね。それが神経症なんですよ。それは地獄と化します。でもそれから、苦労して治ると大きく変化するんですよ。病気をした分、健康である自分がとてもありがたくなるんです。


普通の生活が素晴らしい。相手を思いやる気持ちが素敵だ。人々の笑顔を見ているとほっこりする。優しい気持ちになる。そんな感じなんですよ。神経症とか病気の経験は、ある意味ありがたいのです。「この世に生かされている喜び」。それが実感できるのですからね。


神経症とかの体験は、ある意味、「神様からの恵み」なのです。森田の治療法は、東洋仏教と関係があります。鈴木先生はクリスチャンでしたしね。あの先生には色々教えてもらいました。神様の経験なども、先生はあったのでしょうか?ちょっと短気な人だったですけど、慈悲深い人でしたね笑。

本来は優しいおじいちゃんでした。今でも好きですね。懐かしいな鈴木先生。あの先生は亡くなられて久しいですが、森田精神療法の功績は相当あったと思います。もっと評価されていいと思います。ですので、私はここで先生のことを讃えているのです。患者さんでも良くなった人は少ないのでしょうか?ネット上でもあまりいませんね。少し寂しいですね。


普通の生活は、とてもありがたいのです。朝すっと起きて食事の支度。家族との会話。それから1日が始まる。お昼が過ぎて夕方に。夜にはまた食事をしてお風呂に入って眠る。勉強とか仕事しますね。淡々としてますが、その中で楽しみがある。先生は常々、そういうことを教えてくれたのです。「普通でいいんだよ」と。でも病気をしたから、普通のありがたさが、とても素晴らしいことに気づいているんですよね。感謝の気持ちでいっぱいです。天国の鈴木先生、お元気にしているかな?


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