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超ユニークな紹介制予防医療クリニックを立ち上げた話@表参道

はじめに

この話は日本で唯一といっていい、AFRODE CLINIC

米国の予防医療の知見をベースにした紹介制のクリニックを立ち上げた備忘録的なものです。

是非、新興医療スタートアップがどのように予防医療という分野において知名度を上げていっているか、そしてその中でここまで到達した中での苦悩を初心を忘れることないよう自戒を込めてここに記していこうと思います。


この内容を読む皆様が、少しでも医療業界においても既存に捉われず(ないがしろには絶対してはいけない。)自由診療=美容 でなく、

チャレンジングな領域に目をむけていただける医師の方が増えるよう願いつつ。本内容を記載したいと思います。

私と道下医師との出会い


まず私の自己紹介ですが。

・日本小売りNo1の分析基盤の責任者データサイエンティスト
・クリニック創業に数院携わる
・電車の運転ができる
・桐島部活辞めるってよのモデル(というか作者と同級生)

こんなところです。突っ込みどころ満載の経歴とは自覚しつつも。本稿においてはそれがメインではありませんので、それはまたの機会とします。

2019年

私がクリニックを創業したとあるクリニックを事業譲渡スキームで引き払った際に。そこで私を半ば救ってくださった、まさかの同い年・元西村あさひ法律事務所の弁護士さんがいました。

そこで彼に救われた私はもう二度とクリニックなどやるまい。データ分析の領域に集中しようと考えていました。

ですが、本件が収束する際に弁護士の方に。
山田さんに是非あってほしい人物がいるといわれました。

それがAFRODECLINIC代表医師 道下将太郎医師でした。私のビジネスパートナーであり、最高に尊敬する人物の一人です。


AFRODE CLINICエントランス

無謀な夢

彼は私の前で、夢を語りました。ハーバード大学で提唱されていたライフスタイルメディシン。これを社会実装することを実現したい。

そして後々には死に対する印象・価値観を変える、そんな事業を行いたいと。

その目は決して曇りのない少年のようにまっすぐでしたが。
脳外科として勤務する中で様々な人の死と向き合う中で、醸成された覚悟のようなものの裏打ちにも感じられました。

その想いに応えたい一方、この予防医療という領域がビジネス面での成立が難しさも想像に難くありませんでした。

予防医療が発展しない背景

病院・クリニックは当然ながら定められた診療報酬に基づいて、生計を立てています。

医療機関にとって、予防医療的な観点でのアドバイスでは保険点数は稼げない。ましてや、アドバイザリーが中心になるために時間もかかります。

経営的な側面で成立しないわけですね。

また医師が処方するのが食事・運動・睡眠といった生活変容指導となると。

医師の特権である薬を処方する行為医療者の優位性・権威性ををみすみす使わないことになります。

その一種の破壊的な側面を受入れる医療機関・医師などなかなかいません。

それどころか過剰な医療が提供されている現状もあるのが実態です。

最たる例をここに示すと。「Effect of Colonoscopy Screening on Risks of Colorectal Cancer and Related Death」という、New England Journal of Medicine誌に2022年に発表された研究です。

この研究は、大腸内視鏡検査が大腸がんやそれに関連する死亡リスクを大きく減少させないことを示しています。

既存の医療の供給を過剰にさせてこれ以上、健康寿命を延ばすことは難しい、また検査をすることだけでは健康にならないという点を示唆させるには十分でしょう。

一方で下記のように生活変容が病気の顕在化に及ぼす影響は計り知れません。

耐糖能異常を持つ糖尿病予備 軍の人々において、メトホルミン (糖尿病治療 薬)の投与よりも 生活習慣の改善が2型糖尿病 の発症を防ぐのにより効果的で あることを示している。 具 体 的には 、生 活 習 慣の 改 善 によって2 型糖尿病の発 症 率は 5 8 % 減 少し、メトホルミン治 療 では31%の減少が見られた。

Adapted from Knowler WC et al., "Reduction in the incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or metformin," N Engl J Med, 2002; 346(6): 393-403. DOI: 10.1056/NEJMoa012512.

既存医療や検査の過剰共有ではなく、確かな医療エビデンスに基づいた生活変容・予防医療提供こそ日本の社会課題に向き合うことになると考えます。

ですが、その社会課題を解決する上では。
ビジネスとして成立させなければならないという至極当然な側面を成立させるための創意な工夫が求められ。

それに真摯に向き合う集団は世の中にまだまだ少ないのが現状です。

そうしたチャレンジングな領域に対して、道下と私で想いを達成すべく。
しいては社会課題に向き合うために、AFRODE CLINICを立ち上げました。

ですが、綺麗事は言えません。まずは目前ビジネスとして成立させる。PMFを達成することを目指す必要があります。

AFRODECLINIC:FIG2

コンセプトを練り上げ、伝える

まずはコンセプト。このライフスタイル、メディスンを提供していく上で、どのような使命ステートメントを持って皆様に理解をしていただくかこれが非常に重要でした。

それに関しては、予防医療の社会実施をクリニックを介して行うと言うところで、ブレはなかったのですが。

とは言え、予防医療に関してをそのまま皆様にぶつけてしまうと少々暴力的というか専門性がすぎるので。

まずは、ライトに血液検査であったり、セミナーといったタッチポイントにおいて、健康意識を醸成していただいて。

生活変容や減薬において、体の調子が良いか良くなるか、血液検査の数値がどれほどインパクトが出るかと言うところについて、じっくりとお客様患者様一人ひとりと向き合い伝えることから始めました。

つまりは、コンセプトを実際に組み立てたものの。それは大々的に打ち出さず、コミニケーションを非常に努力臭く、ウェットに重要性を説くことをはじめましたわけですね笑

プロのマーケターからしたら笑っちゃうかもしれません。そして昨今のスタートアップにおいては、かなり珍しいスマートさにかけるやり方でもあります。

ですが、それが結果として。
我々としてはまず初期フェーズにおいてサービスの提供ターゲットの解像度が上がったト言う点においては良かったと思います。

ターゲットは結果的に富裕層になったのですが。その方々は、予防医療の考え方であったり、エビデンスベースでの生活変容のアドバイスと言うのは、非常に関心が高く。

生活変容及び予防医療のアドバイスを取り入れることでの、血液検査の数値、睡眠の改善が比較的顕著に見られました。

実際にこれら予防医療に関するパーソナルドクターの役割はニーズがあり、価値がある確信にも至りました。

ベンチマークする予防医療的サービスがないなかでブラッシュアップ


全然伝わらない。市場がないブランディング・マーケティング戦略(仕掛をどのように…)































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