ぼくの鉄拳8に対する誤解と理解。
まず前提として対戦ゲームは「安全」ではない
語る前にこれは書いておかなければならない。
対戦ゲームとは一人用のゲームでも協力プレイでCPUに立ち向かうゲームでもない。無機質なオンラインの向こうにいる相手はちゃんとした人間である。
それで何が起こるかというと攻略情報等にしたがってプレイして経験値稼ぐとかすれば自キャラクターがCPUより強くなることが約束されているクリア前提の「安全」な非対戦ゲームと違って、
相手も人間なので当然練習とかするし自分より生活環境をゲームの為に整えてればプレイ時間で絶対に負けるとか運が悪ければ自分より強い相手に一生当たることもありうる
「勝利が約束されてない」ゲームなのだ。困ったね。
ランクマのランクってなんの為にあるんだよ
で、鉄拳の話が始まる。鉄拳の対戦はゲーセンのようなファイトラウンジモードでチャットしながら和気あいあいとやれる陽キャでもなければ、基本的にはメインモードであるオンラインランクマッチをすることになる。一応勝ったり負けたりしてたら適正な段位(ランク)の相手と当たっておおよそ同じくらいの腕前同士で楽しめるよ、という感じなのだが
なんと負け越しててもある程度まで上がるのだ。まぁ試合数重ねてても負けてたら初段はりつきですって言われたら成長が感じられず面白くないとかそんな理由であろう。
それで何が起こるかというと
「相当こっぴどく連敗しない限りは一生自分が負け越すような段位に居させられる」のである。
これがぼく含むちょっとゲーム上手いつもりの人間にめちゃくちゃなストレスを与える構造になっている。抜け出したけりゃ勝ち続けるしかない。困ったね。
鉄拳において目指すべき目標の誤解
で、ぼくは「どんな腕前のプレイヤーでも試行回数を重ねれば勝率50%に近づいて勝ったり負けたりできる」のが良いランクマッチだと思ってて鉄拳にもそういうのを求めてたわけであるが鉄拳のランクマッチがプレイヤーに求めてるのは
「勝率50%を超えること」
この1点なのだ。50.1%だろうがあとは数重ねていれば破壊神(最高段位)になれる。
だから目指すべきは適当に勝ったり負けたりちゃぷちゃぷ遊ぶ事(前述のランクマッチの仕様により大多数のプレイヤーにはこれが不可能である。プレイすればするほど負けが積み重なっていく)ではない。そういう遊び方はランクマッチには含まれてないのだ。困ったね。
というわけで理解っちゃった
ぼくにきゃっきゃうふふとチャットしながら同じくらいの腕前のオンライン友達をつくる能力がない以上、このゲームは
「負け続けるのが当たり前だ」と思ってやるのが精神的安全策である。いつも勝敗の数を記録してたりプレイヤーインフォメーションで進捗遅れ(負け越し数)を見てこれ絶対取り戻せないよね、とか思いながらやるのはこのランクマの楽しみ方からは正反対の行為なのだ。刹那的な1試合の勝利に喜びを見出すしかない。困ったね。おわおわり。
本当に蛇足
こんなこと言ってるとリュウみたいな人が「格ゲーとは己との戦いだ」とか「少しづつでも強くなるのを楽しめ」みたいな事を言ってきそうだが、ぼくはアホの子なので自分の強さはゲームが用意してくれた勝ったら上がる(ここ重要)段位と、他人との対戦の結果の積み重ねの傾向でしか観測できません。だからつらくて止めるもしくは勝てるようになるその時までプレイ時間の半分以上を苦しみながらやるしかないのです。一応今の所は細かい挙動の適当さ加減に「ほんまこのク〇ゲー!」と指さして笑いながらプレイする余裕が残っているのでまだやります。タノシイナー