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2024年9月1日から、友人の関谷さんがクラウドファンディングを始めます。モザンビークという、アフリカの貧しい国で、障害のある子供の幼稚園を、JICAと一緒に立ち上げました。障害のある人の療育支援、就労支援のための資金を集めることが目的です。

以下、そのサイトです。

サイト内の文章は以下です。

アフリカのモザンビークで障害があっても無くても安心して生活できる社会を作りたい!

一般社団法人モザンビークの新しい教育を支援する会

関谷さん

実行者からのメッセージ
アフリカのモザンビークで発達障害児を受け入れる幼稚園を経営しています。障害を抱えて生きるのはこちらでも非常に困難です。教育と就労の両面から誰もが安心して生活できる社会を築くことを目指しています。

プロジェクトのポイント

1.無償の療育支援を提供して障害者に適切な教育の機会を

2.障害者も就労できる事業を作って障害者に自立の機会を

3.誰もが安心して生活できる社会のモデル作りをモザンビークから

プロジェクトの詳細

1.はじめに

代表理事の関谷と申します。アフリカの南東部に位置するモザンビークに住んでいます。2015年に青年海外協力隊の隊員としてモザンビークに来て以来、一時帰国の期間を除きモザンビークに住んでいます。もうすぐ10年です。これからもずっとモザンビークに住みます。

現在は首都のマプトで発達障害児を対象としたインクルーシブ教育を実践する幼稚園を国際協力機構(JICA)との共同事業として実施しています。

今回のプロジェクトでは、モザンビークにおいて「一人を大切にする社会」のモデルを構築するべく、障害が原因で教育を受ける機会がない子どもに対して適切な教育機会を提供することと、障害者が従事できる就労機会を作ることを通して、障害があってもなくても誰もが安心して生活できる社会作りの一歩を踏み出します。

今年2月、幼稚園の開園式の様子です

2.解決したい社会課題

国連の統計によると世界の15%の人たちに何らかの障害があるとされており、障害者のおよそ80%はモザンビークを含む発展途上国に住んでいるとされています。

モザンビークでは多くの障害者たちが適切な教育を受ける機会を奪われています。成長後もずっと家にいて社会的なつながりが乏しいケースが非常に多いです。

私たちは2021年より人づくりの分野からモザンビークに貢献しようとモザンビーク人の事業パートナーと教育活動を行ってきました。

最初の事業は事業パートナーの家のベランダで始めた寺子屋です

2022年からは「一人一人を大切にする教育」を実践したいという代表関谷の想いと事業パートナーの専門性を考慮して、主に自閉症児を対象とした個別療育支援を開始しました。

2024年2月にはJICAとの共同事業として発達障害児を対象としたインクルーシブ教育を実践する幼稚園を開園し運営しています。

雑居ビルの一室で療育支援を行っていたときの様子です。

このような活動をしているので障害を持つ子どもやその保護者と話す機会が多くあります。障害児の保護者は常に子どもに関する心配事を抱えています。様々な心配事のうち最も大きな心配事は、親である自分たちの死後に誰が子どもの面倒を見るか、です。「子どもがずっと子どものままだったらいいのに」はお母さま方からよく聞く言葉です。

こうした心配事の根本的な原因は、障害者の家族を含め、社会に「障害者も一人の人間として成長し大人になり自立するという発想がそもそもない」ことであると分析しています。そうした発想がないので障害者のための教育の機会や就労の機会は非常に限られています。悪循環なのですが、結果として教育を通して成長する様子や社会で働く障害者の事例に接する機会が乏しく、障害者の自立に関するイメージを持つことをさらに難しくしています。こうした状況を教育面と就労面から解決したいと思っています。

うちの子どもたちです 超かわいいです

3.この課題に向き合う背景

私たちが経営する幼稚園は有償のサービスです。ここモザンビークはアフリカの中でも貧しい国です。障害がある子どもがいても金銭的な理由で私たちのサービスにアクセスできない人がたくさんいます。そこで限られたリソースの中で何が出来るかを考えて、今年の5月からは保護者向けの無料カウンセリングを始めました。

2023年の一人当たり名目GDPの順位です(リンク)。

経済的な豊かさの指標としてよく使用されます。

モザンビークは191カ国中182位です。

上下にある国のほとんどがアフリカの国です。

3-1.障害が原因で教育の機会を奪われた子どもたち

無料カウンセリングを通して出会ったお母さま方とお子さんたちがいます。子どもたちはすでに学齢期なのですが学校には通っておらず、ずっと家にいるということでした。

そういうことなら行政に相談して近所の公立学校に受け入れてもらおうと思い、地元の教育委員会に訪問して相談しました。すると地元の学校では受け入れることができないということでした。首都に二校だけある特別支援学校へ行くか100km以上離れたインクルーシブ教育を行う学校へ行くしかないということでした。

恥ずかしい話ですが、それまでは公立の学校は障害があろうがなかろうが全ての子どもを受け入れているものだと思っていました。というのもモザンビーク政府は公立学校のインクルーシブ化(障害がある子を受け入れる体制作り)を政策として進めていたからです。非常に身近な場所で教育機会を奪われている子どもたちがいることを知りました。私たちが活動している場所は都心部から車で30分ほどの郊外の住宅街です。そんなに田舎ではないのです。むしろモザンビーク内ではかなり発展している地域です。

お母さま方と子どもたち

3-2.障害者の就労支援について

就労支援については2022年に個別療育支援を始めて以来ずっと何かしたいと思っていました。日本のように行政が補助金を出して障害者が働く作業所を運営するというような制度はモザンビークにはありません。障害者の多くは自宅で日々を過ごし、社会的なつながりに乏しい状態です。2024年の2月に幼稚園を開園する際、知的障害のある青年を雇用しました。彼は園庭のそうじや細々とした日々の用事をこなしています。初任給では携帯電話を購入しました。

彼のケースは雇用主である私が幼稚園の経営を続けられればひとまずはよいので「頑張れ自分!」ということで完結するのですが、同じ課題を抱えている人は彼以外にもたくさんいます。例えば知的障害は統計上約1%の割合で発生するといわれています。モザンビークの人口は3000万人以上ですので知的障害という障害カテゴリーだけでも30万人とその家族が同じ問題を抱えている計算になります。幼稚園で一人二人と障害者を雇用することも重要ですが、多くの障害者が働くことができる事業を作る必要があると思っています。

レオナルドさんです。一緒に働いています。

4.このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトを通して実現したいことは大きく分けて二点です。
4-1.モザンビークの発達障害児に対して無料の療育支援を行う
療育支援とは、社会的な自立を目的として子どもたちの個々の特性に応じた働きかけを行うことです。自立をサポートする家庭教師といったところでしょうか。私たちは応用行動分析(ABA)に基づいて、子どもたちが無理をしない形で社会性を身に付ける手法を採用しています。応用行動分析についてはこちらのリンクに説明があります。
日本では行政のサポートによりこういった療育支援は利用家庭の負担がゼロもしくは非常に少額な形で提供されています。モザンビークでも類似のサービスはあるのですが有償です。政府からの補助はなく貧困層には手が出せない状態です。
障害児の教育問題に対する長期的な解決策は、公立学校のインクルーシブ化(この文脈では公立の学校が障害のある子どもを受け入れるための準備が整うことを意味しています)ではあるのですが、現状は地元の公立学校は子どもたちを受け入れる準備が出来ていません。
なお私たちの場合は教育委員会へ相談に行って障害児の受け入れを断られたのですが、同じ地域の事例でNGOが直接学校に働きかけて、条件付きで障害児の受け入れが認められた事例もあるようです。そうした事例もあるにはあるようなのですが、行政に対する働きかけを強めてもっとたくさんの障害児を受け入れさせることは、あまりいい結果をもたらすとは思えません。
無理に障害児の受け入れを進めようとすると、障害児が学習を進めるために必要な準備が整っていない教室に入れられてつらい思いをする可能性があります。授業で何が行われているか理解することができずにただ座っているだけになったり、時にはクラスメイトや教師から排除されてしまうようなことが起こり得ます。
今私たちができることは無料の個別療育支援を通して一人一人の発達特性に応じた教育プログラムを提供することだと思っています。もちろん保護者に対する無料のカウンセリングも継続します。

写真はイメージです。

こうした環境で障害児が学習を進めることは非常に困難です。

障害がない子どもにとっても理想的だとは言えません。

出来ることから少しずつやっていくしかないです。

また学校へは通っているけれども何らかの理由でうまく適応できない子どももいます。モザンビークの公立学校の授業スタイルは基本的に一斉授業です。生徒でいっぱいになった教室や時には野外で先生が話した内容を生徒が聞くことが一般的なのですが、そうした方法が合わない子どももいます。療育支援の提供を通じて、学校の教育手法が合わない子どもに対して、その個性を活かす方向で成長をサポートすることができます。

まずは、週に一度、二時間の無料療育支援を10名の子どもに提供することを計画しています。

この活動を実現するために必要な、

ー児童心理士の給料

ー幼稚園の施設家賃

ー療育を行う専用部屋の改装費用

(現在は幼稚園の建屋の一部を利用して療育活動を行っていますが、終日使用できる療育専用の部屋が必要になります)

ー幼稚園の子ども用トイレとその設置

(現在2つの子ども用トイレを設置していますがもう2つ設置するように行政から指導が入っています)

ー広報費用

(テレビに出演して無料の療育支援の情報を届けたいと思っています。貧しい家庭ほど情報収集能力が低い傾向にあります。)

をこのクラウドファンディングでまかないたいと計画しています。

児童心理士のテオドージオさんです。園長でもあります。 2021年に寺子屋を始めたときからずっと一緒に教育事業を行っています。

4-2.障害者が働ける事業作りの生産トライアル

二点目に、障害者が働ける事業作りのトライアルです。代表の関谷が今年の5月から7月にかけてJICABLUE(JICABLUEのリンクはこちらです)という青年海外協力隊経験者向けの3か月の起業プログラムに参加しました。最終発表では、障害者が、必要なサポートを得ながらニワトリを育て、採れたたまごを販売するという事業案を発表しました。

この案の実証を行いたいです。まずはどういった障害がある人が、どういったサポートがあれば、養鶏の日常ルーティン(掃除、餌やり、水やりなど)を実行できるのかを確認したいと思っています。

地元の孤児院(Infantário da Matola マトラ孤児院)でニワトリの生産トライアルを行います。8月21日に孤児院を管轄する行政機関と、「モザンビークにおけるインクルーシブ社会のモデル作りのためのパイロットプロジェクト」を行うための覚書にサインを行いました。

この孤児院には50名以上の方が住んでおり全員に何かしらの障害があります。敷地内に古いニワトリ小屋があって、この小屋を改修して入所者のみなさんと養鶏を行います。

養鶏以外にも試してみたいことはいくつかあるのですがまずは養鶏から始めます。


覚書にサインをしました

鶏卵採取用のニワトリ100羽を育てながらどういった障害のある人がどういったサポートを得ながらこの活動に参加できるのかを検証したいです。

この活動を実現するために必要な、

ー孤児院にあるニワトリ小屋の改修費

ーニワトリのヒナ

ー半年分のエサ代、ワクチン代など

をこのクラウドファンディングでまかないたいと計画しています。

マトラ孤児院のモニュメントです

5.リターンについて

ご支援いただいたみなさまに、御礼メール、活動報告のメール、子どもたちからのメッセージ動画を送付します。

ご希望の場合はご支援いただいた方のお名前を療育専用部屋に掲示させていただきます。療育専用部屋は今回集まった資金で改修します。

療育専用部屋の命名権のリターンもあります。

企業名やサービス名の宣伝が目的の場合は、目安として1年以上、週に1度以上、命名された名前が分かる形でのSNS投稿を続けます。

スタディツアーは現地集合現地解散で代表の関谷が一日アテンドします。

幼稚園、孤児院の訪問を想定していますが、様々なアレンジが可能です。

ここを改修して療育専用部屋にします

6.支援の効果について

10,000円で3人の子どもに1か月間の無償療育支援を提供できます(暫定的に児童心理士の人件費のみを計算しています)。

もしくはニワトリ100羽の1.5週間のエサ代になります。

ご協力、よろしくお願いします。

以下、私が書きました。ある人の言葉です。

「思いやり」とは、「思いを遣る」、つまり思いを他の人まで差し向けることである。慈愛を馳せることである。
思いを遠く遣った分だけ、自分の心は広がる。心が広がった分だけ、たくさんの幸福を入れられる。

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