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なんとなくイライラしている自分に気づいたらその感情を手放す

介護士として日々を過ごしていると、仕事に追われる中でふと「なんだかイライラしているな」と感じる瞬間はありませんか?

特に、老人ホームのような介護現場では、入居者様一人ひとりの生活に寄り添いながら、その都度変化する状況に対応しなければならないため、肉体的にも精神的にも負担が大きいことがあります。

そんな環境で働いていると、「理由はわからないけど気持ちが重い」「些細なことでイラっとしてしまう」というような状態になることも珍しくありません。

でも、その「なんとなくイライラしている」感情に早めに気づき、上手に手放すことができれば、心が軽くなり、また前向きに仕事と向き合えるようになります。
 
今回は、介護現場で働く私たちがこの「イライラ」と向き合い、手放す方法について考えてみたいと思います。
 

イライラは心の「SOS」


イライラを感じることに罪悪感を持つ必要はありません。イライラは、心と体が「ちょっと疲れているよ」「助けてほしいよ」というサインを送っている状態です。

このサインに気づかずに放置してしまうと、ストレスが蓄積し、後々大きな問題になってしまうこともあります。

例えば、入居者様の対応中にちょっとした言葉や行動が気に障ることがありますよね。

でも、そのイライラの原因をよく考えると、「入居者様が悪い」というわけではなく、自分自身が疲れていたり、睡眠不足だったりすることが背景にある場合が多いのです。

だからこそ、まずは「今、自分はイライラしているな」と気づくことがとても大切です。そしてそのイライラに向き合うために、次のステップを試してみてください。
 

イライラを手放すためのステップ


 
深呼吸をして、今の気持ちを観察する
イライラを感じたら、まずは深呼吸をしてみましょう。呼吸をゆっくり整えることで、感情が少しずつ落ち着いていきます。そして、「今、自分は何にイライラしているんだろう?」と考えてみましょう。

ポイントは、「イライラを無理に抑え込もうとしない」こと。感情は無理に抑えつけると、後でさらに大きくなってしまうことがあります。まずは「イライラしている自分がいる」と認めることが大切です。
 
紙に書き出す
時間があるときは、自分のイライラを紙に書き出してみましょう。

例えば、こんなふうに書いてみます

今日の朝、慌ただしくて気持ちが落ち着かない。
昼食時に入居者様から言われた一言が引っかかっている。
同僚に頼んだ仕事が終わっていなくて苛立った。


書き出すことで、頭の中でぼんやりしていた感情が整理され、「なんだ、こんなことだったのか」と冷静に考えられるようになることがあります。
 
小さな「ありがとう」を見つける
イライラしているときほど、心が「不満」ばかりに向かってしまいがちです。そこで、意識的に「ありがとう」を見つけるようにしてみましょう。
 
「入居者様が『ありがとう』と言ってくれた」
「今日は天気が良くて気持ちいい」
「昼休みに同僚が笑わせてくれた」


小さなことで構いません。この「ありがとう」を意識することで、感情が少しずつポジティブに向かっていきます。
 
心と体のリフレッシュを心がける
イライラしているときは、心と体が疲れているサインでもあります。無理に働き続けるのではなく、短い時間でもいいので自分をリフレッシュさせる工夫をしましょう。
 
休憩時間に暖かい飲み物を飲む。
トイレに行ったついでに軽くストレッチをする。
勤務後に好きな音楽を聴きながら帰宅する。

 
また、仕事終わりや休日には、自分の好きなことに時間を使ってリフレッシュするのもおすすめです。
 
周囲とのコミュニケーションを大切に
介護の仕事はチームで取り組むことが基本です。同僚とお互いにサポートし合い、気持ちを共有することで、仕事の負担を減らせることがあります。

たとえば、ちょっとした愚痴を共有するだけでも、「自分だけじゃないんだ」と安心することができるものです。気持ちが軽くなれば、また笑顔で入居者様に向き合うことができるはずです。
 

おわりに


介護の現場は、やりがいが大きい分、心と体にかかる負担も大きい仕事です。でも、「なんとなくイライラしている」自分に気づき、その感情を手放す術を知っていれば、心を軽くして日々を過ごすことができます。
 
私たち介護士が笑顔でいられることは、入居者様にとっても大きな安心につながります。そして、笑顔で働く私たち自身が、もっと仕事を楽しめるようになります。

ぜひ、自分自身の感情と向き合い、無理をしすぎず、心を大切にしてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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