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自分の「嫌」という感情へのかかわり方

私は日々の仕事を通じて、多くの人々と接する機会があると、自然といろいろな感情が生まれてきますよね。

その中でも「嫌だな」という感情は、時に避けられないものです。しかし、皆さんはこの「嫌」という感情とどう向き合っていますか?

介護の現場では、「嫌だ」と感じることを我慢してしまうことが多いです。

入居者様や同僚とのやりとりの中で、相手を傷つけないように、またはプロとしての振る舞いを守るために、つい自分の感情を抑え込んでしまいがちです。

でも、自分の「嫌」という感情を無視し続けることは、心身に悪影響を及ぼしかねません。

今日は、そんな「嫌」という感情とどう向き合っていくかについて一緒に考えてみたいと思います。

まず、自分の感情を認めることが大切


私たち介護士は、他者に対して共感的であることが求められます。

しかし、共感的であることは、自分の感情を抑えることではありません。

まずは、自分が「嫌だ」と感じていることをしっかり認めることが大切です。

「私はこう感じているんだな」と、一度自分の感情を冷静に見つめることが必要です。「嫌だ」と感じることは悪いことではありません。

それは、あなたの心が何かに反応しているサインです。それを無視してしまうと、後々になってストレスが溜まり、心や体にダメージを与えてしまいます。

なぜ「嫌」と感じるのかを探る


次に、「なぜ私はこれを嫌だと感じるのだろう?」と問いかけてみましょう。感情の裏には、必ず何らかの理由が存在します。それが分かれば、その感情をうまく処理するための手がかりになります。

例えば、入居者様とのコミュニケーションで「嫌だな」と感じることがあった場合、その理由が「自分の意見が尊重されていない」と感じたからかもしれません。

あるいは、仕事が多すぎて疲れを感じているからかもしれません。原因を見つけることで、自分の感情に対する理解が深まり、対処法を見つける手助けになります。

感情を適切に表現する練習


自分の感情を認め、なぜそう感じているのかが分かったら、それを適切に表現することが大切です。

「嫌だ」という感情を溜め込まず、うまく相手に伝える方法を練習してみましょう。

しかし、ここで重要なのは、感情をただ相手にぶつけるのではなく、冷静かつ思いやりを持って伝えることです。

例えば、「最近の仕事量が多くて、少し負担に感じています。もう少し調整してもらえると助かります」といった形で、自分の状況や感情を説明するのです。

これを実行するためには、普段から自分の感情と向き合い、それを言葉にする練習が必要です。

最初は難しいかもしれませんが、徐々に慣れていくことで、周りの人とのコミュニケーションが円滑になり、ストレスも軽減されます。

「嫌」と向き合うことで成長する


「嫌」という感情に正直に向き合うことは、自己成長につながります。なぜなら、その感情を通じて自分の価値観や限界を再確認できるからです。

私たち介護士は、人の世話をする仕事をしているため、つい他者を優先してしまいがちです。

しかし、自分の感情やニーズも大切にしないと、いずれバランスを崩してしまいます。

例えば、以前私は、仕事量が多くて「もう無理だ」と感じることがありました。

しかし、周りに相談することなく我慢し続け、結果的に疲れ切ってしまった経験があります。そのとき、もっと早くに「嫌だ」と感じたことを自分で認め、上司に相談しておけばよかったと後悔しました。

今では、自分の感情に素直になり、早めに対処するよう心がけています。そのおかげで、以前よりも自分に余裕ができ、他者に対してもより優しく接することができるようになりました。

自分を大切にするために


介護士の仕事は、心身のエネルギーを多く使います。そのため、自己管理やメンタルケアが非常に重要です。

「嫌」という感情は、自己防衛のために自然に現れるものですので、それを無視するのではなく、自分を大切にするためのサインとして受け取ることが大切です。

時には、自分を甘やかすことも必要です。疲れた時や心が追い詰められた時には、一息ついてリフレッシュすることを忘れないでください。

自分を大切にすることで、他者に対してもより良いケアを提供できるようになります。

さいごに


「嫌」という感情は、決してネガティブなものではありません。

それは自分を守り、より良い方向に進むためのサインです。自分の感情と向き合い、適切に対処することで、介護の仕事もプライベートもより豊かで充実したものになるでしょう。

皆さんも、ぜひ自分の「嫌」という感情を見つめ直し、それにどう向き合っていくかを考えてみてください。

自分の感情を大切にし、無理をせずに、健やかに働き続けられるよう応援しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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