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嫌なことがあっても、自分を愛でることができていますか?
介護士として働く中で、毎日が順調に進むわけではありません。
入居者様やご家族との関わり、職場の人間関係、体力的・精神的な負担…。
そんな中で、「今日はもう疲れた」「なんでこんなことを言われなきゃいけないの?」と思う日もあるでしょう。
でも、そんなときでも 「自分を愛でることができていますか?」
あなたは、あなた自身をちゃんと労わっていますか?
この仕事をしていると、自分の気持ちよりも他人を優先しがちです。相手のために動くのが当たり前になり、ふと気づくと 「自分の心が置き去りになっている」 ことがあります。
今日は、介護士という仕事の大変さに向き合いながらも、どんなときでも 「自分を大切にすること」 について、一緒に考えてみたいと思います。
介護士の仕事は「自己犠牲」が美徳?
介護の仕事をしていると、よく言われるのが 「入居者様のために頑張るのが当たり前」 という言葉。もちろん、相手のために尽くすのは素晴らしいことです。
でも、その「当たり前」が自分自身を苦しめていませんか?
・食事介助をしながら自分は食べる時間もない
・忙しくてトイレに行く暇もない
・感謝されるどころか、心無い言葉を投げかけられる
そんな日が続くと、 「私って何のために頑張ってるんだろう?」 と感じてしまうことがあります。
でも、ここで大事なのは 「誰かのために頑張ること」と「自分を犠牲にすること」は別物だ ということ。
あなたが疲れ切ってしまったら、本当に良いケアができるでしょうか?
自分が満たされていないのに、他人に優しくできるでしょうか?
私たち介護士は、「入居者様の生活を支える」大切な仕事をしています。でも、その前に 「自分の心と体を守ること」 を忘れてはいけません。
嫌なことがあった日は、どうやって自分を愛でる?
仕事をしていると、どうしても理不尽なことや、悲しいこと、悔しいことがあります。そんな日があっても、自分を愛でる方法を知っていると、少しずつ心が軽くなります。
① 「今日の私はよくやった!」と自分を認める
どんなに辛い日でも、あなたは仕事をして、誰かの役に立ちました。たとえ誰にも感謝されなくても、自分で自分を褒めてあげてください。
「今日も頑張ったね」
「本当によくやったよ」
心の中でつぶやくだけでも、少し気持ちが和らぎます。
② 「嫌だったこと」より「嬉しかったこと」に目を向ける
介護の仕事では、嫌なことばかりではなく、小さな「嬉しい瞬間」もあります。
・入居者様が「ありがとう」と言ってくれた
・笑顔を見せてくれた
・同僚が「お疲れさま」と声をかけてくれた
どんなに小さなことでも構いません。その日の「嬉しかったこと」を思い出してみると、心が少し温かくなります。
③ 仕事の自分とプライベートの自分を分ける
仕事の悩みを家に持ち帰ると、ずっと気持ちが晴れません。仕事が終わったら、意識的に「スイッチを切る」ことを意識しましょう。
・帰り道に好きな音楽を聴く
・お風呂でリラックスする
・美味しいものを食べる
「仕事のことは、明日考えればいい」と割り切ることも大切です。
④ 誰かに気持ちを話す
職場の仲間、友達、家族…。誰でもいいので、自分の気持ちを話してみましょう。言葉にするだけで気持ちが整理されて、少しラクになることもあります。
「そんなことくらいで…」と思わずに、 「私は今、辛いんだ」 という気持ちを大事にしてください。
自分を愛することは、相手を大切にすること
「自分を大切にすること」は、「わがまま」ではありません。むしろ、自分が満たされることで、周りの人にも優しくできるようになります。
介護の仕事は、人の生活を支えるやりがいのある仕事です。でも、それを続けるためには、まず 「自分の心と体を大切にする」 ことが欠かせません。
・無理をしすぎない
・自分を褒める
・辛いときは休む
そんな 「自分を愛でる習慣」 を、ぜひ今日から少しずつ始めてみてください。
どんな日も、あなたはちゃんと頑張っています。
だからこそ、自分自身に「お疲れさま」と言ってあげてくださいね。
あなたは、今日も素晴らしい仕事をしました。
嫌なことがあっても、あなたは十分に頑張っています。
どうか、自分を愛でることを忘れずに。
最後までお読みいただきありがとうございます。