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やる気を出すと逆に疲れてしまう方へ

介護の現場では、入居者様のケアやスタッフ間の連携など、やることがたくさんあります。

そのため、常に「やる気を出して頑張らないと」と自分にプレッシャーをかける場面も多いです。しかし、実際にやる気を出して頑張りすぎると、逆に疲れてしまうことってありませんか?

頑張りたい気持ちはあるけれど、やればやるほど心が消耗してしまったり、やる気を出したのに結果が思うようにいかなくて、むしろ落ち込んでしまう。

そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?実は私も同じような経験をたくさんしてきました。そして、少しずつ「無理をしないでやる気と向き合う方法」を見つけることができるようになりました。

今回は、そんな「やる気を出すと逆に疲れてしまう方」に向けて、私の経験やアドバイスをお伝えします。この記事が、少しでもあなたの心を軽くする助けになれば嬉しいです。
 

やる気を出すと疲れてしまう理由

まず、やる気を出すと逆に疲れてしまう理由について考えてみましょう。以下のような原因が挙げられることが多いです。

1. 理想と現実のギャップが大きい

やる気を出して何かに取り組むとき、私たちは「こうなりたい」「こんな結果を出したい」という理想を持つことが多いです。

しかし、その理想が高すぎると、現実とのギャップにがっかりしてしまい、疲労感を感じやすくなります。

介護の現場でも、「今日こそ全員の入居者様を笑顔にしよう!」と意気込んでいたのに、実際にはうまくいかず、逆に「自分には向いていないのかも」と落ち込んだ経験が私にもあります。

このようなギャップが、やる気を空回りさせる原因になることがあります。

2. 無理をしすぎてしまう

やる気を出して頑張ろうとすると、つい自分の限界を超えて努力してしまうことがあります。「もっと頑張らなきゃ」「ここで休むわけにはいかない」といった気持ちが、自分を追い詰めてしまうのです。その結果、体も心も疲れてしまいます。

3. 結果にこだわりすぎる

「やる気を出したのだから、絶対に結果を出さなきゃいけない」と考えると、プレッシャーが大きくなります。そして、もしその結果が期待通りにならなかった場合、大きな疲労感や落胆を感じることがあります。
 

「やる気」は出しすぎなくてもいい

ここでお伝えしたいのは、「やる気を出しすぎなくてもいい」ということです。頑張りすぎて疲れてしまうのではなく、自分のペースで無理なくやる気と向き合うことが大切です。
以下に、私が実践している「無理なくやる気を保つコツ」をご紹介します。
 

やる気をコントロールするためのコツ

1. 小さな目標を立てる

大きな目標を立てると、達成するまでの道のりが遠く感じられ、途中で疲れてしまうことがあります。そこでおすすめなのが、「小さな目標」を立てることです。

例えば、「入居者様全員を笑顔にする」という大きな目標ではなく、「今日は1人の入居者様と少し長めに話をしてみる」「5分間、じっくり入居者様の話を聞いてみる」など、小さなステップを設定します。このように達成しやすい目標を積み重ねることで、無理なくやる気を保つことができます。

2. 「7割の力」でやる

何事も「全力」で取り組む必要はありません。むしろ、最初から全力を出してしまうと、あとで息切れしてしまうことが多いです。最初から「7割くらいの力でいい」と考えることで、自然と気持ちに余裕が生まれます。

私自身、以前は「何でも完璧にやらなきゃ」と思いすぎていましたが、今では「できる範囲でやればいい」と自分に言い聞かせるようにしています。その方が気持ちが楽になりますし、結果的に良いパフォーマンスを発揮できることが多いです。

3. 「過程」を大切にする

やる気を出して頑張るとき、つい「結果」に意識が集中しがちです。しかし、結果だけにとらわれると、達成できなかったときに疲労感や挫折感を感じやすくなります。

大切なのは、「結果」だけでなく「過程」にも目を向けることです。たとえば、「入居者様に寄り添ってみた」「思いやりを持って声をかけた」といった小さな行動そのものを評価することで、自分を肯定できるようになります。

4. 疲れたら休む勇気を持つ

やる気を出しすぎて疲れたときには、思い切って休むことも大切です。介護の現場では忙しい日々が続きますが、意識的に休息を取ることで、心と体のバランスを保つことができます。

「休むこと=サボること」ではありません。むしろ、適度に休むことで次の頑張りに繋げることができるのです。
 

やる気を出さない日があってもいい

最後にお伝えしたいのは、「やる気を出さない日があってもいい」ということです。

人間はロボットではありませんから、常にやる気を持ち続けることはできません。ときには「今日は何もしたくない」「ただのんびりしたい」と思う日があっても、それは自然なことです。

無理に自分を奮い立たせるのではなく、「やる気が出ない日も自分を許してあげる」ことが大切です。そうすることで、心に余裕が生まれ、また新たな気持ちで取り組むことができるようになります。

さいごに

介護士として働く中で、「やる気を出さなければ」というプレッシャーに押しつぶされそうになることもありますが、そんなときに大切なのは「やる気を出しすぎない」ことです。

小さな目標を立て、自分のペースで取り組み、疲れたときには休む勇気を持つ――それが、無理なく自分らしく働くための秘訣です。

もしこの記事を読んでくださった方が、「やる気を出すと逆に疲れてしまう」と感じているなら、ぜひ自分を少しだけ甘やかしてみてください。

そして、自分のペースで少しずつ前に進むことで、また新しい道が見えてくるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたが笑顔で日々を過ごせるよう、心から願っています。

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