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都合が悪いと感じることに目を向けることが改善への第一歩

私たちは日々の生活の中で、都合の悪いことに直面することがあります。

特に仕事や人間関係において、うまくいかないときや、思い通りにいかない場面は、誰にでもあります。

介護の現場でも、思わぬトラブルや困難に直面することは避けられません。

そんなとき、私たちは無意識に「都合の悪いこと」に目をそらしてしまうことがよくあります。

しかし、私は介護の現場での経験を通じて、こうした都合の悪いことにこそ、改善のための重要なヒントが隠されていると気づきました。

実際、問題を見て見ぬふりをしても、問題は解決しませんし、むしろ放っておくと大きくなることがほとんどです。

では、どうすれば私たちは都合の悪いことに正面から向き合い、それを改善のためのステップに変えることができるのでしょうか?

都合の悪いことを無視することのリスク


都合の悪いことに目を向けるのは、決して簡単なことではありません。自分のミスや問題点に直面することは、誰にとっても不快です。

人は本能的に、自分にとって不都合なことから目をそらし、楽な道を選びたがります。これは自然な反応です。

しかし、これが繰り返されると、問題が蓄積していき、やがて解決が困難な状況に陥ってしまいます。

例えば、介護の現場では、入居者様のケアが思い通りにいかないことがあります。

対応が遅れたり、コミュニケーションがうまくいかなかったりすることもあります。

こうした場面で、「忙しかったから仕方ない」「たまたまこうなってしまったんだ」と言い訳をしてしまうことがよくあります。私自身も、最初の頃はそうした言い訳に頼ってしまうことがありました。

しかし、こうした言い訳は一時的なものであり、根本的な問題を解決するものではありません。

むしろ、問題を見過ごすことで、入居者様にとっての不便や不快感が続いてしまいます。そして最終的には、私たち自身がストレスを抱え込み、モチベーションを失ってしまうこともあります。

都合の悪いことに目を向ける勇気


都合の悪いことに目を向けるためには、まず「勇気」が必要です。自分のミスや問題点を認めることは決して楽なことではありませんが、その一歩を踏み出すことで、状況を改善するための道が開けます。

この勇気は、ただ単に自分を責めることではありません。むしろ、自分自身を冷静に見つめ直し、問題を客観的に捉えることです。

例えば、入居者様とのコミュニケーションがうまくいかなかった場合、その原因を探ることが大切です。

相手の言葉を十分に聞いていなかったのか、それともこちらの伝え方が不十分だったのか。

このように問題の原因を掘り下げることで、次にどうすれば改善できるのかが見えてきます。

私自身も、過去に「入居者様とのコミュニケーションが難しい」と感じることが何度もありました。

最初は自分のスキル不足を嘆いたり、入居者様の性格に問題があるのではないかと考えたりしてしまいました。

しかし、ある日先輩から、「まずは自分の接し方を見直してみては?」と言われたことがきっかけで、自分の対応に問題があったことに気づきました。

それ以来、入居者様との会話をもっと丁寧にし、相手の話に耳を傾けるよう心がけるようになりました。

その結果、以前よりも円滑なコミュニケーションが取れるようになったのです。

改善へのステップとしての「気づき」


都合の悪いことに目を向けることは、問題の解決に向けた最初のステップです。この「気づき」がなければ、何も変わりません。

しかし、気づくだけでは不十分です。次に大切なのは、その気づきを元にどう行動するかです。

ここで重要なのは、小さなステップで改善を進めるということです。一度にすべてを変えようとすると、かえって負担が大きくなり、途中で挫折してしまうこともあります。

私自身、最初は「もっと全体を良くしよう」と思い、いろいろなことに手を出そうとしましたが、すぐにその負担に押しつぶされそうになりました。

そのときに学んだのは、一つのことに集中して改善するという姿勢です。

例えば、入居者様とのコミュニケーションを改善することにフォーカスして、具体的なアクションを取る。

その成果が見え始めたら、次のステップに進む。このように一つ一つの課題に取り組むことで、確実に前進することができます。

フィードバックを受け入れる姿勢


また、都合の悪いことに目を向けるもう一つの方法として、他人からのフィードバックを受け入れる姿勢が挙げられます。

私たちは自分自身のことを客観的に見ることが難しいため、他者からの意見や指摘が非常に貴重です。

しかし、フィードバックを受けることは時に不快であり、拒絶したくなることもあります。

特に介護の現場では、先輩や同僚からの指摘を受け入れることが重要です。

フィードバックは、必ずしも自分を否定するものではなく、むしろ成長のための材料です。

私も過去に先輩からの指摘を受け入れるのが難しいと感じたことがありましたが、そのフィードバックを素直に受け止め、改善に取り組むことで、大きな成長を感じることができました。

都合の悪いことに向き合う習慣を作る


都合の悪いことに目を向けるためには、それを日常的な習慣にすることが重要です。

一度だけ問題に向き合っても、すぐに元の状態に戻ってしまうことが多いからです。定期的に自分の行動や状況を振り返り、改善の余地があるかどうかをチェックすることが、長期的な成長につながります。

例えば、毎日の業務の終わりに、今日はどのようなことがうまくいったのか、またどのような場面で改善が必要だったのかを振り返る時間を作ることが有効です。

私もこの習慣を取り入れるようにしてから、自分の中での成長を実感できるようになりました。小さな気づきの積み重ねが、大きな変化を生むのです。

まとめ


都合の悪いことに目を向けることは、私たちが成長し、問題を解決するための第一歩です。

避けたい気持ちがあるのは当然ですが、その不快感にこそ成長のヒントがあります。

自分自身に向き合い、他人からのフィードバックを受け入れ、少しずつ改善に取り組むことで、確実に前進することができるのです。

介護の現場であれ、日常生活であれ、この姿勢を持ち続けることが、より良い自分へとつながる道だと私は信じています。

読者の皆さんも、ぜひ都合の悪いことに目を向け、その先にある改善への道を一緒に歩んでいきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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