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第4回 失われた30年 解決方法 2     日本生産の 国内再工業化と      その経済波及効果がすべて


30年間、日本のGNPは 30年間横ばい       国内総生産  右図
しかし日本のGNI【GNPと同じ】は、30年間成長 国内+国外総生産 左図
知ってますか
つまりその差こそは、日本企業の 海外支店や子会社での増産分なのです。
ならば、OK       だって日本企業でしょう     と言いたいところですが
違います、本来国内工場での増産分についてくる10から20倍にもなる経済波及効果はすべて外国の工場を経由し、国外のGDP増加に寄与するのです。
これが、中抜けで日本のGDPが増加しない最大の理由なのです。
海外に行ってしまった工場や資金を国内に戻さなければ日本の未来はない

更にこの流れは、2012年よりエスカレート 
この年に安倍内閣が発足 3本の矢 政策を実行します。

第一の矢 失策
若者日本人減るのだから生産は外人でもOKとその場しのぎの政策です。
2011年の1ドル75円という超円高 政府への不信感もあり日本企業は海外へ
国内でも外国人労働者激増します。 下記図参照  

また 第二の矢 失策
それは、現在でも続く高速道路など公共事業の拡大 

工場などの建設では、10-20倍にもなる経済波及効果
建設費を税金で補助してもその後税収増加で出資分戻ります。

しかし 第二東名作っても 田舎に高速道路作っても2-3倍の
経済波及効果しかないのです
これでは 初期投資の回収ができず、国の負債溜まる一方です。


第三の矢 失策  金融緩和
2012年短期的には、正しい判断ですが
その後、円高を脱却してもそのまま
各国がインフレ予防で金利上げているのに、
金利を上げられず、インフレ緩和ができないでいる

2011年は超円高でリーマンショック後、日本経済は修羅場だったのですが、
そんな時こそ長期的計画を作り官民一体となって未来ビジョンを作るべきでした。
 
今でも続く この間違え方針を早く修正しなければ、なりません。

結論から言うと、
1.国内での再工業化が日本再生のすべてです。

第二次産業の工業はピラミッドの幅広い底辺
第三次産業のサービス業はこの上に高く積み上がるのです。
ピラミッドの幅広い底辺が 広く 堅強であれば 高く積めるのです。
2.国内の再工業化を円滑に行う為には、
解決法1で説明した自国の為替制御と安定が必要なのです

補足説明
波及効果が10から20倍にもなるとは
工場ができると 
工場で労働者雇用し 工場が稼いだ外貨を給与で分配
不動産業 労働者は自宅を近くに作り
商業 近くにスーパーやモールができる
工業 工場の下には、2次下請け 3次下請けができ
そのさまざまな法人に税理士や司法書士 が付く
さらには、金融 保険業 自動車ディーラー 娯楽と
第3次産業が花開く
当初の工事建設投資資金が、何回も繰り返し回り
シティが成長していくのです。
そして、そこから捻出される税金は、当初の工場建設投資資金を超え
借金を完済しながら新たな投資を続行できるのです。
このループは無限に増幅可能です。

ところが、高速道路建設では、
第一東名で足りているのに、第二東名を4兆円もかけて作っても
波及効果は2-3倍にしかならず 借金を増やすだけ
田舎に経済効果の目標もなく 高速道路作っても同じ、ダメです。
これでは、借金国家財政 タコが腹が減ると自分の足を食べる
と同じ状態です。
有意義な生産をする事が大事なのです。

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