【ドラマ感想】シッコウ‼︎〜犬と私と執行官〜#2&3
*ネタバレを含みますのでご注意ください。
2話はコンビのXtuberが仲違いをして、債務者で活躍中のXtuberの家に取り立てにいく話。
頭の回転が早く、執行官たちを馬鹿にして煙に巻くXtuberハット(細田善彦さん)の演技がナマイキで、神経を逆撫でされるほど達者でした。
あるよなあ、ああやって調子に乗って行き過ぎた悪ふざけをする芸。相方がふりまわされたり困るのを見てわらうとか。
そして執行官への支払い方も失礼の極み。案の定、ひかりも小原も栗橋もキレそうになるのをこらえての任務だ。
もし1人でああいう相手とやり合うのなら、いくら法律の後ろ盾があっても心が折れる。
そこはみんながお互いの心の声を聞きながら、少しずつの回収でも、前向きに捉えて励まし合って任務を完了。
そしてこの「執行」の現場、犬が出て来ないととってもシリアスになる。(実際シリアスな現場だもんね)
犬の存在、犬と仲良しのひかりの存在、人間らしさに救われる。
そして専門用語は司法試験勉強中の栗橋くんの解説で素人の知識を補ってくれる。
3話前半は工事代金を支払わなかったパチンコ店への売上代金の回収、後半は家賃不払いによる明け渡しと動産執行。
後半は、団地の4階に住みながら、幾重もの鍵を掛け、猫3匹と住まう男。家賃を滞納し、ベランダや部屋にはゴミ袋があふれ、臭いも発生し周りから苦情が出るが、自分からは扉を開けることはなく引きこもっている(高橋光臣さん演)。
父に先立たれ、高校生のころ母が倒れ、若くして働きながら看病し、そのかたわら勉強しようと努め、
介護離職ののち母が旅立ち、生きる気力を無くし、ゴミは溜まり、発見されたときには衰弱し咳が出て病院に行くことになる。
それまで誰にも相談せず、助けも呼ばず。
身につまされる。
猫たちが生きてくれていたことと、彼のいとこさんが来たことはひとすじの光か。
ひかりの執行補助の仕事は終わり、
仕事中の小原と、ボランティアで犬を散歩させるひかりが偶然出会う。
前回の仕事で、ひかりに精神的負担をかけたことを詫びる小原。
織田裕二氏、長台詞。老子の言葉をメモして持ちながら仕事をしてた。座右の銘か。
ひかりは頼り甲斐もあったもんね。犬だけじゃなくて、ベランダ渡りはトム・クルーズ張りとまではいかないけれど、
腰が引けた小原に冷静に声をかけて、先に着地して部屋へ踏み込んだし。度胸も座ってる。
ひかりは執行のお仕事で忘れそうで忘れてはいけないものを思い起こさせてくれる存在だ。
矢上は退院してから、いとこと共に、猫が引き取られている保護犬カフェへ。でもまだ猫を引き取れない現状や今までを振り返り
これから1人生きていくことについて「もう終わりだよ」と嘆く。
1話に出て来た板谷由夏さん再登場しそうだし、栗橋くんはお向かいに引っ越してきた。
ファーストサマーウイカさんは前クール「unknown」とは全然違う役どころを演じ分けている。
ひかりと小原以外の登場人物も、今後絡み合ってきそう。
また次回も楽しみにしております。
お読みいただき、ありがとうございました。