ドラマ「何かおかしい」第1話「おしゃべり人形」について考察・感想

ドラマ「何かおかしい」第1話「おしゃべり人形」

注)ネタバレあります

第1話からインパクトのある話でしたね!
不気味なビジュアルと徐々に膨れ上がる違和感、そして恐ろしいラスト。いいドラマ始まった~と嬉しくなりました。
雨穴さんの語りやダンスも素敵でした。

さて、花岡さん黒幕説の検証に移ります。数学苦手だけど、頑張って背理法に挑戦してみます!

この話を時系列で並べると、「瑞希ちゃんの事件」→「さくらみき人形捜索企画」→「みずきLOVE 運動」→「生中継中の復讐殺人」となります。

殺人中継に花岡さんが一枚噛んでいるとすれば、どこでどう関与していたのでしょうか。

①瑞希ちゃんの事件
さすがに遺族や関係者ではないはず。証拠はないですが、放送中の態度から関係者とは考えにくい。

②さくらみき人形捜索企画
ここにも関わっていないでしょう。花岡さんは「さくらみき人形」を知りませんでした。

知らないフリをしていたのかもしれませんが、「さくらみき人形」の説明をする五十嵐さんや畑野さんが「忘れたのか」「憶えていないのか」等の発言をしていないことから、少なくとも当時の番組構成作家は花岡さんではなかったと推測できます。

③みずきLOVE運動の賛同者だった場合
瑞希ちゃんのお面をつけた来園者の姿や投稿に気づいて不審そうにしていたこと、五十嵐さんたちに知らせていたことから、これもなさそうです。

お面に気づいた花岡さんを見ている人はいないので不審がる表情を作る理由はありませんし、ディレクターに知らせるメリットもありません。むしろ真相に気づかれたら、五十嵐さんたちが中継スタッフに指示して市長を避難させてしまうかもしれません。そうなれば計画は失敗。

そもそもこの事件においてラジオの役割はただ「殺人現場を中継すること」です。ジョイジョイランドの閉園中継と市長へのインタビューが決まったら、それ以上ラジオ側で何かする必要はありません。

目的達成に不必要どころか有害になりかねない行動をとっている時点で花岡さんの関与は否定できます。

④中継企画段階での手引き
番組構成作家の仕事のひとつに、番組内の企画やコーナーを考える、というのがあります。ですが今回の企画を出したのは中継担当のサクラさん。最後のシーンで番組スタッフさんたちが「ジョイジョイランド中継のきっかけはサクラさん」という会話をしているので、すべてサクラさんの計画だったと考えるのが妥当でしょう。

企画を通すために花岡さんに口添えを頼んだ、ということも無さそうです。「ジョイジョイランドのリポートはなんでやることになったんでしたっけ?」と言ったのは当の花岡さんです。そして五十嵐さんたちはその言葉を違和感なく受け止めています。

というわけで結論。第1話「おしゃべり人形」での復讐殺人に花岡さんは一切関係していない。

長くなったので今日はこの辺で。
残り5話についてもこれから書いていきたいと思います。

ご指摘、ご意見、ご感想などありましたらコメントいただけると嬉しいです。

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