宗教や信仰についての雑記 #1
◯宗教のイメージ
皆さんは今、宗教についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
私は現代の宗教については、あぶない・こわい、というイメージと、儀礼や趣味・ファッションというイメージとの二つを持っています。
あぶない・こわいというイメージは、言うまでもなく、これまで様々な宗教団体が様々な問題を引き起こしてきたからで、さらに言えば、視野狭窄に陥って多様なものの見方ができなくなる点にも恐怖を感じます。
そんな視野狭窄は程度の差はあれ、何かを信じるということに必ず伴う、避けられない事柄なのかもしれません。
一方で正月の初詣や、お盆・葬式・結婚式などはいまだ広く社会に定着している宗教儀礼であり、開運神社やパワースポット巡りなどは、厚い信仰からの巡礼というよりも趣味という側面が大きいのでしょう。また、クリスチャンでもないのに教会で結婚式を挙げるのは一種のファッションのような気もします。
結婚式といえば、教会で挙げる場合も神社で挙げる場合も、誓いの言葉を言いますが、それはおそらく殆どの場合、神様に誓っているというよりも、参列者の方々に誓っているように思います。そういう意味では、どちらの場合も実質的には人前結婚式と同じなのでしょう。
現代の宗教は一方では先鋭化・カルト化し、もう一方では世俗化・形骸化するという、2極化が進んでしまっているように見えます。
そのように現代の宗教について、私の持つイメージは否定的なものが多いのですが、その一方で、宗教を信じられれば生きるうえでの苦しみが和らぐのではないか、という思いもあります。
それでついてはまた次回にしようと思います。
宜しくお願い致します。