見出し画像

宗教や信仰についての雑記 #197

◯青春の詩

先日、サミュエル・ウルマンの「青春」という詩を読む機会がありました。
サミュエル・ウルマン(1840年4月13日 - 1924年3月21日)は、ユダヤ系アメリカ人の実業家で、市会議員や教育委員会の委員なども務めた人です。

この「青春」という詩は、ご存じの方も多いかもしれませんが、ごく簡単に要約すると、青春とは人生の時間ではなく、心の状態であり、心配、恐怖、自己不信、悲観主義に囚われれば20歳でも年をとり、勇気、希望、理想、喜び、楽観主義があれば80歳でも若く在れるということのようです。

私は少々ひねくれているせいか、このようなタイプの詩(あるいは意見)にはどこか違和感を感じてしまします。
サミュエル・ウルマンは社会的に成功した人物のようです。ですから優秀で強い人だったのでしょう。それだけに、そうでない人はどうすればいいのか、という観点が欠けているような気がします。
実際にこの詩に対しては、ステレオタイプを助長するとか、現実や個人差を考慮していないとかいった批判が一部にはあるようです。

とは言っても、いつまでも心は若くあるに越したことはありません。そのための処方箋には100%誰にでも有効なものはないのでしょう。
でも、宗教や信仰がその助けになることもあるとは思います。それには、目に見える世界、五感で感じ取れるこの現実の世界だけが全てではないという感覚が必要なのでしょう。
ただ、それも程度問題で、そんな感覚ばかりでもまずいのですが・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?