【閑話休題】抗がん剤治療中だけど、大好きな祖母が亡くなった話。
前回母の認知症の話をしてから、10日後の出来事。大好きだった祖母(母親の母親)が亡くなった。
97歳。
世に言う大往生だと思う。
ばあちゃんは俺がガキの頃は一緒に暮らしてなかったけど、しょっちゅう遊びに行っていて、いつも優しくて、お菓子を買ってくれて、大好きだった。
高校生になって、一緒に暮らすようになってからもずっと仲が良かったなぁ。パチンコが大好きでよく自転車で通っていた。あんま勝ってなかったけど、たまに大勝したときは戦利品をいっぱい持ってきてくれて、嬉しかった。
思い返してみると、小学生のときに、俺が生まれてはじめて「死」というものを意識したのもばあちゃんだった。一緒に寝ていたときに、ふとばあちゃんがいなくなってしまう夢を見て、とても怖くて、抱きついて泣いたんだった。今となっては懐かしい思い出。
あれから40年が過ぎ、俺は大学を卒業し、就職をして、自分の家庭を持ち、娘たちがいて、父が癌で死んで、母が認知症になり、ばあちゃんが亡くなった。そして俺自身、想像もしていなかった病気になって、ここ2年病院を行ったり来たりしている。
あのとき感じた死の恐怖は形を変えて、今自分に迫っている。
ここ最近本当に色々なことが一気に来ていて、少しキャパシティ越えちゃっている。母さんが認知症になって俺のことがわからなくなったのも、ばあちゃんの死も、これは俺の人生において今まとめてやってくるということが必然なんだと思う。
全部受け入れて飲み込んで、これから先も精一杯生きようと思った。