「スロウトレイン」を見ました
新春スペシャルドラマ見ました。「スロウトレイン」。
庇護してくれるはずの家族を事故で一気に亡くして以来、三人で生きてきた姉、妹、弟の三人の日々に立つ優しいさざ波。
静かだけど奥深い、優しく、暖かい物語。
まさに「新春ドラマ」で、ただただ幸せな人生を幸せに生きている人々が描かれていました。
ただただ幸せ?違うでしょ?って意見もありましょうが。
いいえ。ただただ、幸せだと思います。
寄り添い合いつつ、尊重し合いつつ、各々が自分の人生を生きられるって。
野木亜希子さん脚本はやっぱり、言葉が過ぎてちょっと苦手。
言葉だけ聞いていて成立するような(画面消して音声だけでも全部わかりそうな)。
とは言え、タイトルより先に名前を出してもらえるような大人気脚本家の作品には、大人気俳優、実力派俳優が多数名を連ねますから見逃せません。
ばりっばりの編集者と思しき松たか子さん演じる長女・葉子/ハコ姉ちゃん、
今日を刹那的に生きる衝動を持つ次女・都子/みゃーこ、
小学生で両親を亡くして可愛がられつつ実は姉たちを支えてきた弟・潮/うっちゃん。
いいなあ。こんなきょうだい。憧れます。
長女は有名作家に愛されるような、超優秀な編集者ですよ?
次女は縛られずに生きて、韓国ドラマみたいな?愛の告白されちゃうし?
長男は大好きな江ノ電で働いて、料理上手で、有名作家に愛を告白されるんですよ?
三人が住むのは鎌倉の和豪邸。
ああー。庶民にはないわ。なさすぎるわ。
マッチングアプリで「お見合い」中のハコ姉ちゃん、愚痴を大量投下した挙句、お相手男性に言われます。
「一人じゃないから、一人で生きて行けるって言えるんです」だったかな?
がーん、な表情。
いやいやいや(笑)
孤独の本質を今初めて知った、的な、そんな人が文芸の編集者やってるんですかあ??まさかです。こっちがショックだわ。
でも、そんな編集者さんもいるのかもしれないなあ……。
孤独。多くの文学はそれを描いていますやん。
でも、裏返しですら、それを描いていない作品も多々ありましょうから、、。
でも、ここから彼女は、「寂しさ」について考える編集者になって行くので、許しましょう(笑)←だから。何様
自分を生きる。
それは、強さだ。
孤独を乗り越えられるし、
誰かと寄り添えあえる。
できないんだ。私にはできなかった。
できなかったこの苦しみは、お正月には似合わないね。
鎌倉の点描。
釜山。
そういう絵がいいからってね。
もっと、脚本をはみ出してください。
はみ出す役者を見たいです。せっかくだから。
でも、脚本家がビッグネームになればなるほどできなくなるんだろうなあ。
だって、タイトルにでーんとお名前を冠せなくなりますものね(笑)
とは言え、おしゃべりさんが魅力的なドラマは野木さん、いいですね。
楽しい時間でした。