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思いのままにただ綴るドラマ・アンメット愛23~医者として灯をともす
「アンメット ある脳外科医の日記」の感想を綴っています。
ほぼほぼ全シーンで思い入れがあって、ちびちびと進めており、第1話の感想だけなのに、もう23。
自己満足だけですがこのペースで進めますっ!
前回22は、屋上で医者としての生き方を突き付けられたミヤビちゃんが、それを全部忘れた朝に、そんな自分の書いた日記と向き合うシーンまででした。
三瓶先生の胸の内は?
「担当医」ミヤビちゃんと三瓶先生が、脳梗塞の後遺症、失語症を患っている女優・赤嶺レナさんの夫でマネージャー、事務所社長の夫・江本さんと面談の場面です。
医者たちは、レナさんの「バイパス手術」を勧めていましたが、レナさんがそれを拒否した状況下での、再びの面談。
ここは、夫・江本さん役の風間俊介さんの見せ場ですね。
殺風景な部屋です。私も、「ここ使いましょうか」みたいな感じで、家族の今後の治療などを聞くのに、机しかないお部屋へ入ったことがあります。
三瓶先生的にはあくまで、主治医はミヤビちゃん、というスタンスなんでしょうか。
屋上でミヤビちゃんに「仕方ないですね」と切り捨てるように宣ったのでしたが、そんなこと、本気じゃなかったってこと?
それとも……事前にミヤビちゃんがちゃんと三瓶先生に話したのでしょうか。
「関わるのはやめるといいましたけどぉ。三瓶先生。わたし、もう一度、江本さんとちゃんとお話がしたいです」みたいに。
どきどき三瓶先生はきっと文句も嫌味も一切なく、素直に間髪入れず「どぞ」って言ったでしょう。なぁんてね。うふうふうふうふ←一切反省してない妄想女💦
てかさ、あんな風に別れて、三瓶先生はどんな感じで朝、ミヤビちゃんと顔を合わせたんでしょねえ。
どうせ、誰が見てもいつも通りのマイペース三瓶だったでしょうけれども。
だけど心の内はもう、いつもの何倍もどっきんこどっきんこだったんじゃないでしょか。
ははは、いつでも三瓶先生がミヤビちゃんにドキドキしてる設定に、勝手にしちゃってる私(笑) いい加減にしなさいって(笑)
諦めているのは…
二人を前に俯いてる夫さん。手術はしない、という態度なのでしょう。
一歩下がったような位置で、三瓶先生が夫さんを見据えています。
ミヤビちゃん柔らかに話し始めます。ささやくような声ですが、話っぷりはきっぱりしています。
「手術をするかしないか、、決めるのはレナさんです」
患者自身が選択する。医者はその意志を尊重する。昔とは違ってきた部分ですよね。
「ただ。わたしたちとしてはぁ。レナさんがレナさんらしく。これからの毎日をより良い状態で過ごしていけるようにぃ、力を尽くしたいと思ってます」
わたしたち。うふうふ♡←何が言いたい
聞いてる夫さん。残念ながら、、気持ちは全然変わらない、といった表情。
ミヤビちゃんの顔がアップで、三瓶先生にピントが合ってません。
「手術は。その選択肢の一つです」
やっぱり夫さんは心が動いていない様子で答えます。
「レナは……
残りの人生を諦めています」
ちょっと半笑いです。悲しみの。諦めの。
すかさず、静かに、だけど結構強めに突っ込むミヤビちゃん。
江本さんも諦めてるんじゃないですか?
わかるんです。わたしも、自分を諦めてましたから。
さすがに顔を上げてミヤビちゃんを見る夫、江本さん。
この時、三瓶先生も初めて、思わずミヤビちゃんを見るっ!わおっ♡
相変わらず、眠そうな目で。瞬き。「ん??」って感じ。
その後もずううううっと、一言も発しない三瓶先生なんだけど。
三瓶先生も予測できなかった言葉だったってことなのでしょうか。
何を言いだすんだろう?って??
昨日と違うぞ?って??
脳外科医の日記
「わたしはぁ。お二人が、これまで過ごしてきた時間を詳しくは知りません。ただ」
と、おもむろに振り向いて、座席の後ろに置いてあったバッグから、じゃーん、日記です!
こうやって見ると改めて、でっかくて、重そう!
日記を開きます。「知ってることもあって」
ミヤビちゃん、かわいい笑顔です。
三瓶先生、ただ見守っています。だけど、、決して、ミヤビちゃんを信じてる、って表情でもないような……。
「3月3日、江本レナさんは、昨日より5分長くリハビリに取り組めました」
搬送が3月1日だったから、ほんと、次の日からリハビリが始まっていたのですね。それだけすぐに、回復していたんだ。ギリギリのラインだったことを思うと、奇跡的なのかもしれないなあ!三瓶先生がさっさと受け入れて。そこからみんなが連携して繋いだ今、なんだ。
「江本さんがずっと付き添われていました」
ミヤビちゃんの日記。
毎日です。3月3日、4日、5日、6日、7日……。
「3月5日、ひらがなを書く練習を始めました」
と言って、出て来る映像は。
真っ白背景の、ミヤビちゃんの想像です。
「江本さんが、練習用のノートを持ってきてくださいました」。
記憶にない、でも、間違いなく自分で見たはずの光景。
「3月7日。レナさん一番のお気に入りのセリフを教えてくれました」
台本がちゃんと読めてるレナさん。
自分のセリフに赤線引いてる?
OLレンジャーのセリフ部分を指さして、たどたどしく、でも笑顔で伝えるすっぴんレナさん。
「わたしたちはやれる。 …変身」。
二人の声がかぶります。聞いていたことを覚えていないミヤビちゃんは、抑揚のない棒読み。
月に替わってお仕置きよ、とか、私失敗しないので、とか、、
江本さんは、胸いっぱいになって、涙をこらえています。
知らなかったのでしょうか。
ミヤビちゃんに、「お気に入りのセリフ」を話していたこと。
台本を投げつけたのはそのずっと後日だったんでしょうね…。
日記を読むミヤビちゃんのアップ。嬉しそうな表情です。
「3月10日。桃太郎の物語を最後まで言えました」それを言うミヤビちゃんは、自分のことのように誇らしげです。
こうやって、
江本さんに自分の日記を読むミヤビちゃんと、
日記を読んで、二人の様子を想像しているミヤビちゃんとが、
交互に映しだされます。
自分に何もできないと絶望したことはすっかり忘れて、日記に記されている二人の姿を守りたい思いが溢れている……そんな目をして「想像中」のミヤビちゃん。
「江本さんがきび団子を持ってきて応援していて、後で一緒に食べて、まずいと笑っていました」
ミヤビちゃんが思い浮かべる、満面の笑みの二人……。
「お二人はぁ。とても幸せそうに見えました」
江本さんの目から、大粒の涙が一筋……。美しい。
この間、三瓶先生は全く映りません。
このドラマのタイトル通り、「ある、脳外科医、川内ミヤビ先生の日記」。
それが大活躍するシーンとなりました。
ああ、なるほどそういうドラマだったのか。と思った私でした。
切り札。水戸黄門の印籠みたいな。だはははっ!
ぜんっぜん、違いましたね。
毎回決め台詞「わたしの日記は知っています!」とか言い出さなくって、ほんと良かった~~(笑)
二人三脚
ここからは江本さん個人の回想シーンです。
江本さんがレナさんを発見する、劇団の?稽古場での出会い。
「赤嶺さん」と声を掛けている。芸名かな旧姓かな?
二人でテレビ局を回る。
地道な活動。
日舞もアクションもできる!素晴らしい。何より笑顔が素敵です。
そして戦隊ものの話が。
撮影現場でも、常に見守り、アイコンタクトを取り合う。まさに、二人三脚。
思い出す江本さん、、涙が止まりません。
ここまで積み重ねてきた二人の人生。その記憶。
記憶の持てないミヤビちゃんが、それを江本さんにその記憶を、あらためて思い出させたのですね。
二人で、ささやかな打ち上げでしょうか?
「いつものたい焼き」、並んで食べます。
何かやってるよーー江本さん。たい焼き泳がせて(笑)。楽しそう。
ああ、、なんて素敵な場所でしょうか。
二人のベンチの向こうに川がきらめいて、靄がかかったビル群が美しい。
スクリーンセーバーにしたいぐらいです。
鼻水を指で拭って。嗚咽をこらえて。
ミヤビちゃん、笑顔で声を掛けます。「江本さん、」
顔を上げる江本さんも、ちょっと笑顔になっています……。
三瓶先生、一言も話さないけれど
一瞬ですけど。
その様子を見守る三瓶先生!!!!
満足しかない。って感じ。穏やかで、優しい顔です。
ちょっと目を細めて。明らかにこれは三瓶スマイル!
きっとそれは、自分にはできない方法。
ミヤビちゃんが、その人間力で。
大事なことを思い出させた瞬間に立ち会った三瓶先生。
ミヤビちゃんが、「江本さんも諦めてるんじゃないですか?」と言った時、
三瓶先生が反応しました。
三瓶先生。
もしかして、実はあなたも、諦めてたのですか。
ミヤビちゃんを、医者として復活させることを。
選ぶのはミヤビちゃん本人だから。
「仕方ないですね」確かにそう言いましたもんね。
でも、一番先に自分を諦めたミヤビちゃんが、
江本さんに対して、レナさんのためにあなたが諦めないで、と、言葉でなく心で伝えました。
二人三脚で紡いできた人生をこれからも一緒に紡いでほしい……。
医者として、ミヤビちゃんが江本さんに灯した光。
ミヤビちゃん自身の心が灯ったから、その灯を江本さんにも灯すことができた……。
それを目の当たりにして、三瓶先生が何を思っていたか。
今日もそれを考えてにやにやしてしまう私です。
初見では、「やるな~」と思ってるんだな、ぐらいの感想でしたけれど。
静かに胸の内で確信していたんじゃないですかね…
やっぱり、あなたはあなたのままでしたね、と。
この時の三瓶先生は、全く考えてないように思います。
自分がミヤビちゃんを灯したこと。
江本さん。
止まらない涙で、
「レナと ちゃんと話します」。
やっぱり、諦められない。それを伝えることを決心したんですね。
満足気に深く、そして何度も頷くミヤビちゃん。なんてさわやかな笑顔でしょうか。あの慟哭は何だったの!?ってぐらいに!
まるでクライマックスかのように感動してますけど(うるうる)。
まだまだ山場はこれからです、アンメット第1話!
続きは24へ。
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