海へ行こう
子供達がまだ学生の頃、毎年海水浴へ行っていた。
その頃、子育てにお金がかかって経済的に余裕はなかった。
遊園地や旅行に比べて海水浴は1日遊べてお金はかからない。
海ってありがたいって思っていた。
お昼ごはんは決まって焼肉だった。
海を眺めながらの焼肉は格別だ。
よくビーチバレーをして遊んだ。
２対２で分かれて真剣勝負だ。
子供達はバレー部なのでかなり本格的だ。
砂浜なので滑り込んでレシーブしても痛くない。
「よし、ナイス！」
「いけー打てー」
ワーワー言いながら白熱していく。
なりふり構わずボールを追って砂に突っ込む。
多分、周りはひいていたかもしれない。
バレーに疲れるとカニ釣りに夢中になった。
針金の先に貝やイカをつけてカニがチョロチョロしている所へ沈める。
カニは最初は警戒しているのか少しずつしか手を出してこない。
しばらくしてガッツリ食べだした時に釣り上げる。
大きいカニを見つけると俄然はりきる。
「この大きいカニ絶対とりたい」
と、岩場にへばりついてあの手この手で釣ろうとする。
やがてバケツにカニがいっぱいになる頃には
満足してカニを逃す。
「バイバイ、カニさんありがとう、楽しかったよ」
楽しい夏の思い出だ。
久しぶりに海に行きたいな。
今年は子供達をさそってみよう。