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こわいランタナ

ハロウィンのランターンから連想して、ランタナ。
ランタナという、植物をご存知でしょうか?

幾何学的に並んだ蕾から、まるで絵のような可愛い小花を咲かせます。
白、黄色、オレンジ、ピンクなど、パッと明るい色が入り混じった、ファンシーなお花です。

昔は見なかったその花が、
その辺の野原にまで咲いているのは気がついていましたが、

先週、バス停の横で小山のようになったランタナの藪を見かけて、
「ゾクッ」とするものがありました。

触ってはいけない直感があり、調べてみると、
やはり毒とトゲがありました。

私は、山に育っているからこそ、
よく知っている安全な植物以外は、
基本警戒し、直感も働きます。

また、奥泉光先生の小説の影響(勝手に思ってる)もあって、
アルカロイド怖い。

ランタナは、あの一見いかにも無害そうな可愛さが反則だと思います。

道端に生えていたら、
女子は絶対摘みたくなる、
プリキュアのコスチュームのようなカラーリングに、愛らしい造形。

なのに毒があり、実を子供が食べると危険とか、
葉や茎に触れるとトゲで皮膚炎が起こるとか、
完全毒草。

さらにアレロパシーという性質により他の植物を駆逐して、
すごく大きく繁り、
植生を変えてしまうという恐ろしさ。

これを例えると、

転生物とかのファンタジーに出てくる、
可愛らしさで皆に愛されるが裏の顔を持ち、
貪欲さゆえに他の令嬢を踏みつけにする、
性悪主人公キャラ令嬢。
あるいは ぶりっ子腹黒聖女。

さあ、ここから別の植物による、
"逆ざまあ"はあるのか、

(植物)世界の脅威になるのか。

生命力の強さは嫌いじゃないんですけど、
桔梗やホタルブクロみたいな、
地味令嬢 を駆逐しないでやってほしいです。



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