時限付き地域役務のやりがい穫れ高
一時、とても町内会や学校関係の活動がとても盛んな地域にいました。
そこではとても組織だった仕組みの中に、転勤族とかのマンションや賃貸の住民も組み込まれており、
私の家にも来たんです。
引っ越してきた途端に、ピンポンと担当の町内の女性がやって来て、
「子ども会に入らないと子どもがプールに入れません。
必ず入ってください。
また、お子さんが◯年生になった時から2年間、親御さんは町内会の主力メンバーです」
と、説明されました。
私は係の方の必死さに押されたのと、
なんでもやる気のある時期だったので、すぐ入会しましたが、
後で聞くとみんな一度は、エッと思ったそうです。
後日私もこの説明に回る役をしましたが、
入会してもらう事がノルマで、
達成するか、はっきり拒絶されるまで何度も回る形だったので
かわいそうな返事をしなくて良かったです。
そんな入り方ではありましたが、
結果として、
いい思い出になりました。
その後も子どもの絡みでどんどん係が向こうからやって来て、
やたら組織は多いし、人数も多い。
町内会だけで2組織、
保育園と小学校それぞれの保護者会に、学区の担当もあり、
学童も完全保護者運営で全員参加、
+子供の習い事3種の手伝い。
さすがにてんてこ舞いでした。
でも、誰もが追い込まれてる分
「できる人ができるようにやろう」
という、賢い人が多くて、
無理が生じる都度、無くす努力があったし、
「無駄じゃないですか?」
と、バンバン議論がでる雰囲気がどこでもあったので、
あまりストレスはなかったです。
むしろ、組織力があれば
色んな事が自前でできるんだなあ、と
感心していました。
大企業から小さめの企業に転職した時には、
会社での経験より、
これら会社外の体験の方がむしろ役に立ちがちでした。
反対に言うと、中小企業のやり方は、
都市部下町の町内会レベル以下であることもしばしば。
子供関係の自治組織は、
数年前時点でも、
小部会はLINEですませ
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伝統料理の用意の仕方は、
85才のお姉様がインスタに上げて
くださり
料理も 美味しさに関係ない部分は
業スーの便利冷食で代用し、
効率化しつつ子供の安全には妥協なし
みたいな感じで、
伝統は守りつつも、現場のやり方はバンバン変えており、それなりにDX。
また私は、
所属しなかったら多分一生しなかった仕事も、たくさん体験できました。
例えば
お祭りのお布施をもらいに
地域の企業に飛び込みで頼みに行くのを「好きな感じでいいよ」と任されたり、
当日、県レベルのスポーツ大会のアナウンスをしてね、と言われ
「君が代斉唱」と厳かに言ってみたり、
反響の影響が少ない話し方ができていない と叩き込まれたり。
私は、あみだくじで、
大役と呼ばれるものを次々と当ててしまい、
100人以上参加規模のイベントを1から企画するのもザラで、
家族に迷惑をかけたとも言えますが、
私に権限と情報がある分振り回され感が少なく、
私の好みで全体的に子供たちをしっかり巻き込むやり方が取れた時もあり、
特にガンガンに巻き込んだ娘が
「あれはなかなか楽しかった」
と、言ってくれたので、
悔いはありません。
主人は自分以外の苦労は苦労と認知できない人なので問題なく、
むしろ良い感じの思い出の様子。
中には頑張り過ぎてくたびれきる方も、
雰囲気にのまれつつも
どうしても納得できない方もいたとは思いますが、
去るもの追わずは徹底していたし、
子供の関係はしょせん時限があるものなので、
長いタームで考える事ができるならば、
そんなに難しく思わずにいられたと思います。
私がその頃にいた職場では、時間有給をいち早く取り入れていたので、
プール当番とかでちょいちょい利用させてもらっており、
やっぱりそういう制度は大事だと感じています。
また、私は取得理由欄に堂々と
「地域活動の役務にて」とか「自治組織の役務につき」とか、書いてました。
言っても私用なのですが、
そこは気の持ちよう!
ついごめんなさいと縮み込む自分を励ます、
おまじないみたいな感じでした。
仕事における女性のやり甲斐向上とか言ってる職場で、
女性が仕事のやり甲斐を理解してないと思っている?
と感じる事があるのですが、
いろいろ体験してみて言えることは、
「やり甲斐の穫れ高が地域活動や子育て以下なら、
そんな職場でやり甲斐を得ようと足掻くのはバカバカしいかもな」
です。