雷サージの初体験は
雷が鳴るといつも思い出す光景があります。
鍵っ子だった小学生の私が、
一人で家の2階にいたとある夕方、
荒天による停電で、外では雷が激しく鳴り響き閃光が度々走っているそんな時。
薄暗い部屋の中の、
天吊の照明のペンダントから床に向けて、
眩しい光の線が通り抜け、
残光がしばらく目に残ったのです。
さっきまでその真下にいたのですが、
蛍光管が割れたら怖いなー、と思って、ちょっと部屋の端に寄った直後の事でした。
かなりびっくりしたのですが、
恐る恐る確認すると、
蛍光灯は割れていないし、
停電が解消したらまた灯りがついたので、
「あれ?ゆめ?まぼろし?」と混乱しました。
しかし幻を見るための事前イメージが自分の中に無いのは明らかだったので、
見たそのままでなくても、
なにかそう思わせる事象はあった確信はありました。
帰ってきた親には、慎重に言葉を選びながら
「こんなことがあってね」と報告しましたが、
現場の機器確認以外の、めぼしい反応はなかったように思います。
大人になって、たまたま建築物の電気設備について学ぶ機会があり、
私の中の謎を解き明かしたいという、
私怨で雷関係は力を入れました。
そこで雷サージという言葉と出会い
心踊りました。
しかしそれに関する一般的な説明では、私の見たものズバリには微妙に物足りなくて、
未だにモヤついています。
多分昔の設備と今の設備でも違うのでしょう。
今は瞬低とかはそれなりにあっても、
「バチン!」とかはほとんどないので、
インフラを支えて下さっている皆さんに心より感謝します。
学びのおかげで、見たものはおそらく本当に雷による電気的な何かだったんだろう、という確信は持て、
助かったのは、山育ちの自分の慎重さもあるけど、
うちの神様の水龍神様のお陰もあったのかなー、くらいの運もあったと思います。
当時は子供の事で、半分くらい心霊的なにかを疑っていました。
本当に電気は、魔法かオカルトか、
と思うくらい日常的な常識では理解の難しいあれこれをしてくれます。
電気は、あの時見た光そのもののように、
いまでも理解しきれませんが、
修理とかで感覚的にああかな?こうかな?と、私が雰囲気で思った事は、結果的にはあまり間違いません。
しかし、全然周りを納得させられないのが、最大のネックです。