【続き】音楽ビジネスと小室哲哉②(自分的時事)
Y・M・Oは?
小室哲哉さんの電子音楽の事を書いてて、自分でもY・M・O、坂本龍一さんは?と思いました。
ちょっと世代が違うせいもあるかもしれませんが、坂本さんは「教授」で、小室さんは「センセー」。
研究室と、一般教育→義務教育みたいな感じで、対象の拡がりが違っていた気がします。
坂本さんも認知度は高かったけど、「すごい教授先生がいるよね」という感じ。
それに対しTMでは、機械を操作する格好良さそのものを前面に出し、かつ小室さんの意外とポップなキャラとルックスの良さ。
多くの人が電子楽器を手にしたくなるような魅力は、あまり映像は見てはいなかった私にも伝わりました。
瑞々しさですよ
また、前回ので「瑞々しさ」と書いて、自分でそうだそうだ、と思いました。
フレッシュさという言葉では足りず、きれいな潤いが湧くような、雫がキラキラするような感じかなと。
小室さんの内面から汲み上げた作詞も作曲も、不安に満ちた子供や思春期にも伝わるもの。溢れるようにエモーショナルで、ドライではけっしてない。
TK時代にも、歌声に瑞々しさのあるタイプほど、相性が良かったと思います。
やっぱりTMが原点
でも改めてTMnetworkを聞くと、宇都宮さんの歌の瑞々しさがどんな女性歌手より半端なくて、反対に宇都宮さんの声があったから、小室さんの方向性が定まったのか、とすら思いました。
そう高いわけでもないのに透明感すらあり、なのに長い前奏の後の出だしで
スッと歌にみんなを引き込む霞まなさ。
B'zとかTMRと比較すると、弱いボーカルのような印象でしたが、それは捉え方自体が間違いでした。
そして木根さんの作曲作品。
瑞々しさの権化みたいな、私からすると初期TMのマスターピースです。
「Still Love her」みたいな共作で明らかだと思うのですが、瑞々しさを倍増させる優しいオーラのようなものをまとう気がします。