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つっこみが必要な場所 (救護訓練指導版)

少し前に、個人で心肺蘇生法のレクチャー方法を、
消防署で学び直す機会があったのですが、その中に、
じゃんじゃん突っ込む練習
がありました。

胸骨圧迫からのAED使用までの流れの中で、
ガンガンやりがちな間違いをしてくれて、
それに素早く気づき、的確に指導するという練習。

緊迫した空気感と早いペースのそれを、
いきなり実施し、

困惑したい気持ちをグッと抑えて、
頑張ってツッコミしました。

「安全を確認して下さい」
「先に人を呼んで下さい」
「もっと大きな声で」
「〇〇が抜けてます」
「体が遠いです!もっと近づいて」
「膝を開いて」
「押し込みが浅いです」
「腕が斜めになってます!真っ直ぐ上から押して下さい」
「早すぎます」「遅すぎます」
「止めないで下さい」

てな感じでしょうか。

指導百戦錬磨の方々の突っ込まれどころの作り方と自然な演技がすごくて、

途中で
「いいかげんにせんかーい」
と言わないといけないかと思うくらい、
盛りだくさんで、
とても上手に間違えてくれていました。

私も日常まあまあツッコんでなくもないけど、
一応「んん~」と考えてからで、
脊髄反射でツッコめるような人種ではなく、

終わった後はリアルに
ハァハァ、と肩で息をしてました。

なにこれ、
ツッコみって大変、芸人さんスゴイ。


しかし本当に為になる練習で、
前後で私、ちょっと変わりました。

つい最近、人が指導する現場を横で見たのですが、
心の中で盛大にツッコんでました。

AED置くの1つでも
「そこでは届かないです」
「人が当たる所に置かないで下さい」
「まずは電源を押して下さい」
「オートショックではないです」

そして
「いや、ツッコまんのんかーい」

私の心の中の、大阪のおじさんが叫んでしまいました。



私の心のツッコミはともかく、

緊迫した現場を想定しての、
緊迫すべき訓練の指導なんだから、
ぬるくて良いはずない。

でも、
練習なんだから間違えて当然で、
個々人でクセや体格の違いもあるので、

その場で
何が違うのか、
どうしたら良いか、
を、サッと言うことで、

こちらも目の前の指導対象者特有の問題点を
ちゃんと把握して
後の指導説明への工夫に繋げられるんだよな、と思いました。

事前の説明も大事だけれど、
やはりこういうのはやってみると
人による違いがどうしても出てくるので、
都度都度の指導って必要なんですよね。

普段、体育会系な感じに馴染みのない方々に、
キツイなー、と感じられても困るけど、
理由と意味のあることなので、

こちらが真摯でいることで、
なんとか通用させてもらいたいです。
それしか私にはないので。

そして、
間違っても、ツッコむ事そのものが楽しくならないように、
ツッコミしんどい
の、自分のままでいよう、と思います。

大阪のおじさんはあくまで心の中での飼います。







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