「哲学って」再掲
ああ
また 会えたね
窓を開けると 真っ先にきてくれるあなた。
待っててくれたの?
今日も 笑ってるみたいに 瞬いてるね。
あなたの笑顔が 思い出されるよ
ん?
いつもそばに居るじゃないのって?
そうだね
いつだって 味方だよって?言ったじゃんって。
そうだね。
いつだって 困ったとき
泣きたいくらい辛い時
そっと傍に来て 大丈夫、って
耳元でささやいてくれたよね。
ねえ
そっちは どんな風が吹いているんやろ?
宇宙も 風がふくの?
こんな夜
ブルーベリーティとビスケット
そして あのあなたの好きだったやつ
また 話そうよ。
ん?あれだよ、ライオンの哲学の話。。
忘れたかも知れないって?
大丈夫、きっと思い出すよ。
だって あなた いつもクスって笑って
「見せて 」って言いながら読んでたもの。
ほら
あの「てつがくのライオン」だよ。
ああ
ね 思い出したやろ?
じゃあ お茶を入れるね
ん?どう?
しみじみ しっとりしたひとときじゃない?
そうだね。
ねえ
哲学って 肩が凝ってお腹が空くみたいよ。
ていうか、あのライオンは形から入ってたね・・・。
うんうん。
いや、いい。
ん?
いいのもう。
こころに残ってるのは 悦に入ってるやつと夕焼けの美しさ。
なに?
なに わらってるんだよ。
ん?あなたみたいって?
なんでだよ。。
だって あなた いつだって 「どう?おれって かっこいい?」
なんて 言って かっこつけてたじゃん。
え?!
だ だけど。。。
なに?
ううん。。なんでもない。。
ふふ。そうね あなたもてつがく してたよね。なんで あれは こうなるんだろうとか。青い空見ては なんか 考えてた。どこに問題があるんだろうとか
で、決まっていうの。
「どう?ぼくの考え すごくない?」って
えくぼの笑顔でさ。
でしょ?
。。。
ライオン かわいいわ。
あなたもだよ。。。
え?覗き込むなよ。。
ふふ。
あなた 私が 「うんいいよ。よくできてるね。さすが、、」なんて言ったら そう?
って まんざらでもない顔して わらったよね。ふたりで よく笑った。
でも 大好きだったな。あなたの笑顔。今もだよ。
想えばさ ぼくたち ライオンとカタツムリみたいに 夕映えの美しさが分かり合えたよね。笑い合って 泣き笑いしてさ。ずっと友達のままだったけど。。きみの 笑いながらぼろぼろ涙を零すところとか それは 鮮やかに 花の名前を言い当てるとか。学校の近くの庭園のベンチで見た紅い花
いまも憶えてるよ。
あ
ライオンの話だったよね。もう。。
ま
しみじみ 縞馬を喰べた なんて 哲学だよねえ。
ん?
あなた 大丈夫?
ほら
わらった! その笑顔! わたし だいすきなんだな。
ああ
みんな 夢なんだ。
でも いい。あなたは いつもこの隣にいるんだ。
でも
会いたいな。
また 星に帰っちゃうんだ。 いつでも会えるよ なんて言ってさ
そこに いるんだもの。ね なんて。
今夜は 昔あなたと聴いたあのうた 聴きながら眠ろうか。。
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