願い
碧いんだ 名残りのそらがあまりにも 呼んでもなにも聞こえない
笑ったね葉っぱの手紙交換し 今 気丈なあなたの声が聴きたい
何だかね今夜は星が見えなくてあなたのことだけ考えている
茶ちゃんて呼ばれてたって言ってたね 返事をしてよ元気だよって
頑張って頑張ってるというきみの傍に行けたらと願った夏の日
愛だけを残せと歌うラジオから まるであなたの物語のごと
どれだけの言葉があるかわからへんなにも届かぬなにも聴こえぬ
ひとことも残さずきみはどこ行くの?スナフキンなら暖かいとこ
どこからか啄木のうた聴こえたるこわくはないか?冬隣りの夜
愛だけを残せ 中島みゆき
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ
やむにやまれぬ人生は綱渡(つなわた)りだ
選ぶつもりで選ばされる手品だ
闇の中の風のように
突然に愛は居どころを求める
弱き者汝の名を名乗れ しなやかに
強き者汝の名を名乗れ ささやかに
みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて
振り返ってしまうから
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ
思いがけない幻(まぼろし)に誘われて
思いがけない風向きに運ばれて
偶然の朝 偶然の夜
我々は何も知らされず 踏み出す
縁(えん)は不思議 それと知らぬ間(ま)に探し合う
縁(えん)は不思議 それと知りながら迷い合う
みんな哀しくて みんな恋しくて
立ち止まってしまうから
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ
弱き者汝の名を名乗れ しなやかに
強き者汝の名を名乗れ ささやかに
みんな儚(はかな)くて みんな愛(いと)しくて
振り返ってしまうから
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ
愛だけを残せ 壊(こわ)れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命(いのち)の証(あかし)に 愛だけを残せ