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映画 バビロンのついて

前者

私はクライマックスでネリが失踪したのはマニーとの関係の感情差からだと思います。
そこまで迷惑かけるほどの関係ではない
また友達にここまでやらせて申し訳ないという気持ち。

あれほど必死に守ってくれる姿勢に申し訳なさを感じた。
自己肯定感の低いネリは
それ程の価値が自分にはないとのプレッシャーを感じたのだと思います。
そういった意味で面食らったんです。

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後者

その意見には半分賛成です。
でも絶対に忘れてならないのは
ネリは劇中端々に愛を欲していたことです。

父をマネージャーにし、父から感謝され自分を認めてくれると思いきや
ネリの名声を己の手柄の様に扱った。

自分が無価値に思え破滅的に進んでいった様に思いました。

クライマックスではマニーが自分を命懸けで守ってくれ、愛していると打ち明けられます。

口先だけでなく疑う事無いシチュエーションです。

そこでネリは消えるのです。

愛が手に入ったのです。

愛を手に入れたらもうそれで満足だったのです。
前者がおっしゃった
感情差も確かにあると思います。ですが
失踪の理由においてこの部分は語る必要があると思います。





この2人の考察が正しいのかはわからないが

ネリの破滅的な生き方は
自分を無価値に思う表れだとは思う。

のちに
後者の考察に
前者が気づかない部分をつく鋭さと
そこを見抜けなかった自分とに悔しさが合ったのだろう。
また
後者の容姿が美しかったことから、

あの美しい全て持ってる人間が考えつく考察ではない。
きっと誰かが考えたんだ。

とこういった妬み嫉みを孕んだ物言いを
した。


もちろん後者に聞こえず言ったつもりが
耳に入ってしまい
前者にキラキラした目で話しかけてきた。


ありがとう。
とても嬉しいよ。私を認めてくれて


テンションの高さから私も前者も引いてしまったが続けた。

でも、ネリについて共感できることが多かったの。だから本当にそう思ったんだ。
車のシーンで
私はいつも馬鹿にされてた。頭が悪いってデブだって言われてた。
と吐露するところなんて同じ事を言ったことある。

父についても得意気に自慢をするシーンなんて何度も出くわした。
私は何も持ってなんか無いの。
だから認めてくれるのはほんと嬉しい。

そう続けた。

前者は鼻を鳴らして、

勘違いだったみたい。別に認めたって言う程大層な事では無いし、
苦労した事なさそうな外見と率直な物言いに勝手に頭が良さそうと想像しただけよ。

そんな辛辣な言葉を放った。

後者はせつなそうに笑って

きっとネリもこうなるのが怖かったんだと思う。
と言った。



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