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10,壊れた迷宮の裁定機

何かに、迷った。
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シリーズもの10曲目です。
淡々と進行する緊張感のある曲を目指しました。太古の機械が文字通り機械的に攻撃を仕掛けてくるイメージです。2回の転調を挿みながらも機械的な単調さは崩さないように、激しさは控えめにしました。
以下この曲の物語。
「この場所の事はよくは知っている。僕がかつて働いていた場所。無駄に大きく荘厳な作りなのはかつての所長の趣味。扉に手を翳すと、ガラガラと音を立てて開いた…壊れてはいないようだ。
中は…あぁ、あれが動いているようだ。奥のガラス越しに輝く小さな丸いインジケーターが動いている。扉が開いた時点で気付くべきだった。この施設の管理機構。すべての元凶。僕をこんな存在に変えた張本人。
扉を開いた時点でおそらく気が付かれている。壊すことはできないから、せめて、どうか昔話を交わす程度で済ませられないだろうか。」

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