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2月19日(2022年) 天国から地獄

1週間前のスーパーカップでの勝利は夢だったのか。そう思わずにはいられない開幕戦の悪夢のような敗戦だった。

まず、発表されたメンバーを見て驚いた。先発は「よくこれだけのメンバーが組めたな」と思えるものだったが、控えの選手層が明らかに薄かった。ユースの選手までベンチに入っている。数人の選手がコロナに感染したという情報は入っていたが、この日のメンバーを見て「ここまで酷かったのか」と、あらためてコロナ禍の恐ろしさを実感した。京都サイドには「浦和が舐めて来た」と捉える向きもあったようだが、そんな余裕など何処にもなかった。

それでも出場した選手は頑張っていた。12年ぶりのJ1でモチベーション最大の京都を押し込んでいた。だが、一瞬のスキを突かれて、最も警戒すべきピーター・ウタカにゴールを許してしまった。運動量が明らかに落ちてきたとはいえ、数々のチームで得点を決めて来た百戦錬磨の外国人選手をフリーにしてしまった段階で「勝負あり」だった。控えの選手層が薄い浦和に、この1点は本当に重くのしかかってしまった。

コロナで発病してしまった選手は、戻ってきてもトップコンディションに戻るまでに日数を要した。チームも5月末の福岡戦まで「引き分け地獄」ともいうべき勝ち切れない試合が続いた。スーパーカップで川崎に快勝した余韻に、まさに冷水を浴びせられた状態だった。僅か1週間で天国から地獄へ。チームもサポもジェットコースターに乗せられたかのような変遷を味わう羽目に陥ってしまった、苦々しい思い出である。

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