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2月28日(2017年) 流れ

FCソウルに快勝した。ACL初戦の4-0に続く5-2。前年のラウンド16でのPK戦敗退の雪辱を果たし、気分も高揚した。

国内の試合ではスーパーカップ、リーグ開幕戦とともに敗戦していたが、流れは悪くなかった。事実、このFCソウル戦以降、3月15日のACL・アウェー上海上港戦で敗れた以外は良い流れでシーズンが推移していった。浦和歴代最長政権となったミシャ監督のサッカーが浸透、バージョンアップしたと感じていた。

だが、4月30日のアウェーの「さいたまダービー」を0-1で落とすと、途端に流れが悪くなり、ミシャ監督の解任へと繋がっていく。このソウル戦時点では全く想像もできない事態に追い込まれたわけである。

ある書物で、サポの中心メンバーが「シーズンには流れがあるんですよ」と話していたシーンを目にしていた。実際、Jリーグに限らず海外のサッカーでも優勝チームが一度は悪い流れに陥るときが必ずある。その悪い流れの時の「キズ」をいかに小さく抑えられるかで、優勝に手が届くか否かが決まってくる。この年の浦和は「キズ」を軽傷で済ませることが出来なかった。いや、ミシャ監督解任以降、浦和は監督人事で(結果的に)苦しむことになっていく。

5-2で快勝したスタンドで、ミシャ監督解任とその後の悪い流れ(ACL優勝や、2018天皇杯優勝もあるが)を想像できた人間は皆無であっただろう。あらためて振り返ると、サッカーの恐ろしさをまざまざと見せつけられた思いである。

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