氷と光の世界


2010年1月中国東北部の黒竜江省ハルピン市で5日夜から30回目となる冬の風物詩「氷雪祭り」が始まり、氷点下30度近い極寒の中、大勢の人と共に光に浮かぶ多彩な氷の建築物や像を楽しんだ。世界屈指の規模を誇り、メーン会場には中国の伝統的な建造物や欧州・日本の城を模した大型の氷像が多数配置され、氷に埋められたライトがカラフルに光っていた。翌6日は会場近くを流れる松花江でのイベントとハルピンの虎園を見学した。松花江の氷を切り開いて作ったプールで泳いだり、氷の上を水泳パンツで逆立ちをしている姿が印象的だった。虎園では大勢の虎に混じって白い虎が牙をむいていたのが目に浮かぶ。この企画は親友である黒竜江省科学院院長の郭春景先生と研究員の計らいで実現した。滞在中に科学院の大慶分院を訪れた。途中の車窓から油田の群れが目に飛び込んできたのである。妻共々目をみはらせた記憶がある。

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