月光カエル面

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最近の記事

氷と光の世界

2010年1月中国東北部の黒竜江省ハルピン市で5日夜から30回目となる冬の風物詩「氷雪祭り」が始まり、氷点下30度近い極寒の中、大勢の人と共に光に浮かぶ多彩な氷の建築物や像を楽しんだ。世界屈指の規模を誇り、メーン会場には中国の伝統的な建造物や欧州・日本の城を模した大型の氷像が多数配置され、氷に埋められたライトがカラフルに光っていた。翌6日は会場近くを流れる松花江でのイベントとハルピンの虎園を見学した。松花江の氷を切り開いて作ったプールで泳いだり、氷の上を水泳パンツで逆立ちをし

    • 新入生歓迎会での珍事

      2014年4月のことである。ベトナム国立ダラット大学の入学式に参列していた。行事が終わりに近づいたころ、司会者が突然小生に向かって日本で今一番ポピュラーな歌を披露して欲しいと名指してきたのである。勿論小生は知る由もなく、強く断ったのであるが、しつこく言われるので仕方なく周囲を見渡し、日本人がいないのを確かめたのち、おもむろに壇上に上り、咄嗟に浮かんだのが、カラオケで歌ったことのある田端義夫の18番「大利根月夜」である。ときどきのどに手を当てて熱唱(?)し、終わりに近くなったこ

      • 見舞いの失態

        日本は長寿国で知られており、ピンピンコロリの精神が重宝がられているが、いまだにねんねんコロリで逝く人口が多い。小生の父もその一人であった。ある時夫婦で病院の父を見舞った。4人部屋で延命治療特有の管と独特の白装束によるいでたちの人でにぎわっている。我々は入口で消毒を済まして、おもむろに父の病床に行き、「俺だ、紘だ、分かるかと大声で怒鳴った。後ろで妻が「お父さん、その人と違う」と小声で叫んだ。よく見ると違った。みなほとんど同じ装束であり、一見しただけでは誰だか分かりにくい。幸いそ

        • 主食革命

          なぜ今、主食を見直す必要があるのか!現在、玄米を主食にしている日本人はわずか0.2%程度であり、知識としては玄米が免疫力や自然治癒力を強化したり、ホメオスタシス(生命体の恒常性)を維持する栄養素が豊富であることを知っていてもほそぼそ感があり、消化が良くないなどの理由から敬遠され、それに伴いいわゆる生活習慣病が蔓延したり、体力の衰えはよく知られているところである。この際、主食に玄米を、さらに少し発芽させた発芽玄米を導入することを提案する者である。一般に、種子の発芽は新しい生命を

           抗加齢(アンチエイジング)

          食べ物だけで81歳も生きてきた。今後も食べ物だけで健康寿命を延ばしたい。 数字としての年齢は意味がない。要は生きている間は生き生きとしたい。最近、発芽コーヒーなるものが目に付くようになった。生のコーヒー豆を発芽させてから焙煎させて作る。特徴はコーヒーが嫌だった人がコーヒー好きになったことである。成分としてビタミンB群のナイアシンが突出しており、不安やパニック状態を和らげるセロトニンを体内で増やす性質があるらしい。もともとナイアシンは統合失調症や自閉症に効くとして知られていて、

           抗加齢(アンチエイジング)

          笑いと健康

          笑いの効能は近年多く紹介されている。例えば生きる力を与える、生活習慣病予防、認知症予防、NK細胞活性化による免疫力を高める、食後血糖値抑制、唾液中にコルチゾールというストレス抑制ホルモンの分泌などなど。話をガラッと変えて、体験談を一つ。見合い結婚をした訳であるが見合いにもいろいろあり小生のは風変わりと言えるかもしれない。5回目に妻が登場したのであるが、1回目から一つの質問事項を決めていた。つまり、万人鼻の下に口があるが、席上でこれをどう思うかと問い、笑うと結婚相手にしようとい

          身土不二(しんどふじ)と風土病

          もともとの意味は自分たちの行動範囲に生育する野菜とそこに住む人間は切っても切れない関係にあり、人間が生育するのに必要なエネルギー源はそこで栽培される食物と密接な関係があるという意味である。路地で栽培される植物は光合成でエネルギーを得てそれを人間が摂取する。動物は光合成が出来ないので植物からエネルギーを得て、それを人間が失敬する。人間が成長するのに必要な栄養素、特にミネラルの大部分は土壌から得ており、その理由としてミネラルの組成が両者でよく似ていることがあげられる。地産地消と考

          身土不二(しんどふじ)と風土病

          薬(医)食同源と選食力

          クスリや医学で病気が治らなければ日常の食べ物でも治らない、逆に食べ物で治れば医学は要らないという思想である。つまり、もともと食べ物だけで人間は成長してゆくことができる生き物である。したがって食べ物は大変重要であり体にとって良い物を選ぶ力、つまり選食力が親子に無くてはならないものである。食べ物には栄養機能、感覚機能がよく知られているが、最近になって生体を調節してくれる第三次機能が注目されるようになり、その機能を強化した食品、つまり機能性(表示)食品が市場に出回るようになったので

          薬(医)食同源と選食力