時は流れる
最近、めったにポケモンGOを起動しなくなった。
周りからは「まだやってるんですか?すごいですね!」なんて言われる始末。やかましい!
図鑑はまあまあ埋まっているので、新ポケモンが実装されたら捕まえるかんじ。
だから、町なかで「ビッパ」に出会っても、もうときめかなくなった。
「絶対に捕まえてやる!」という緊張感も胸の高鳴りもない。
「あ、ビッパだ。」で、スルー。
そして、目当てのポケモンを探す。
ごめん…ビッパ…
誰かが、「キャバクラのチェンジと似ている」といっていたが、そんな感じなんだろう。
好みの娘じゃなかったら、「チェンジ」する。
キャバクラ行ったことないから、チェンジしたことないけど。
ポケモンGOは、町なかで出会うポケモンと、レイドバトルでしか手に入らない伝説ポケモンがいる。
マップ上にある、「ジム」でレイドバトルは行われるので、レイドバトルの時間になったら、トレーナーがジムに集まりバトルが行われる。
(ジムはその地域のお店や神社など、目印になる場所)
レイドバトルで捕獲できるポケモンは、一人では到底倒せないので、マッチングした見知らぬ人と共闘して倒す。
頑張ってポケ活をしていた時、毎回見かけるおばあちゃんがいた。
スラッと長身で、シャカシャカ素材のセットアップを着た元気なおばあちゃん。
そのおばあちゃんは、いつもバトルの時間にジムにいて、スマホをパチパチ触り、バトルが終わると帰って行く。
一度も話したことはない。
同じ時間にジム近くで会うので、多分、絶対、間違いなくあのおばあちゃんは、ポケモントレーナーだ!と思っている。
お年寄りに「ポケモントレーナー」は多いのだ。
私はこの一年、あまりレイドバトルには参加せず、ちまちま新ポケモンを捕獲していた。
久しぶりに、ちょうどいい時間にレイドがあったので参加するためジムに行くと、
あのおばあちゃんトレーナーがいたのだ!!
「わぁ!お久しぶりですね!」 と、ここで声をかけれればいいが、そんなことはできない…
(おばあちゃん、まだやってたんだ!)と、嬉しくなったが、おばあちゃんは片手に杖をついていた。
杖をついておられるので、以前よりゆっくり歩かれていた。
どうされたんだろう… いつから杖を?
心配になった。ちょっとショックだった。
目まぐるしい毎日で、時の流れなんて経ってしまわないと分からない。
今回、「おばあちゃんが杖をついていた」というのを
見て、「時の流れ」を感じた。
「諸行無常…変わらないものなんてない」ということなんだ…
ふと、自分の父のことを思い出した。
明日はお父さんに電話してみよう!と思った。