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治らない世界と治る世界

今日は今まで通っていた病院の診察日だった。

もちろん薬を勝手に止めていることもお医者さんは知らない。

薬止めます。別の方法で治します。

って言ったらなんて言われるかな。

じゃっかん緊張するけど、まぁもう決めたことだし、と病院へ。

「どうしても治したいから、精一杯がんばって薬も飲んできたんです」

「でもどうしてもどうしても身体が「もうこれ以上は無理だ」と叫んだんです」

「だから私は身体の言うことを聞くことにしました。もう決めました」

と告げた。

先生は「まぁあなたはそういうタイプですよね」という感じで、驚いた様子もなかった。

でも自由診療は責任取ってくれませんよ、これから悪化して痛みが出たら放り出されますよ、緩和ケアのことは考えていますか?とががががっとたたみかけられた。

正直これはちょっとキツかったけど、

「ああ、この病院の西洋医学の世界では私は「治らない人」なんだなぁ」「このままだと悪化するだけの人なんだなぁ」

とあらためて思った。

私が薬を飲む、病院での治療を止めることを決めたのは、

これで治る、と自分が信じることが出来なかったからだ。

治ると信じていないのに、いくらなにをやっても結局治らない。

当たり前のことだ。

私は治りたいし、治ると信じているから、治る世界に行くことにした。

それだけのことなのだ。

でも先生は少しすると冷静になったようで、

「もちろん僕は最善と思う治療を提案するわけですが、患者さんの中には自分で選ばなくていいの?と言いたくなるときも正直あります。ここだけの話ですけどね」

とホンネをもらしていた。「自分が信じることをするって大切ですよ、やっぱり」

「これからも血液検査だけはしていただけますか?」

とダメモトで聞いてみたら、最初は「いやーこちらは自由診療とはまったく逆サイドですからね」と渋っていたけれど、私の誠意が通じたのか、

「良いでしょう。これからもいらしてください。悪化した場合でも放り出すようなことはしません」

と言ってくださった。

これは標準治療のお医者さんとしては相当な人格者レベルだと思われる。

世間では「患者さんが治療をやめます」と言うと逆上するお医者さんが多いと言っていたし、実際そうなんだと思う。

でもなんでもいいじゃん!治ったらさ!!

セイフティネットは多い方がいい。ありがたくそうさせていただくことにした。

さすがは私の先生だ。

はぁなんかすごく安心したー。

自分で選んだ道を行くのは相当に怖い。

でも私は私の選んだ「治る道」を行く。

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