見出し画像

職人プレイヤーの価値、シューターと呼ばれるのは今や低価値

2024.11.25 月
吉原健作 cocotakusuzuP.P/SKILLS POWER PLANT

バスケットのコーチであり、プレイヤーでもある私が、どんな 能力を兼ね備える選手だったら試合に使いやすいか!という話をしたいと思います。
スタメンの5人以外にも 交代選手を使用しながら試合を進めていくわけですが、
シュートがうまい選手、背が高い選手、まあ足が速い選手、ジャンプ力が高い選手、運動能力が高いという意味でも様々な選手がいますが。
そんな中で、どんなことをできたら、どんなコーチでもコートの上に立たせられるな!と考えてもらえる
要素になるのでしょうか。
誰でも考えつく当たり前のことではあるんですが、バスケットにおいてチームに1番貢献できる事。
誰でもできる事ではないけども、コートに立つ上で全員が高いレベルで持っていなければならない能力。「これがやはりディフェンス力」ということになります。

ドリューホリデー

バスケットの歴史ををさかのぼると、やはりスリーポイントのルールがなかった時代、背が高く ゴール下を席巻できる大型センターが重宝され、その価値は今でもバスケットにおいては、長身であるということが最大の アドバンテージになっていることは変わりません。
しかし、 近代化とともにスリーポイントのルールがバスケットに根付いてからは、長距離からのシュートを高確率で決められる「スリーポイントシューター」が重宝され、その価値は 今のバスケット界や今のnbaにおいても、ステファンカリーやジェームズハーデンのように、高確率で期待値の1番高いスリーポイントシュートを沈められる選手、というのものの価値は計り知れないものがあります。
ただ、得点能力ばかりに目が行きがちなバスケットではありますが、 やはりチームでコートに立つ選手には、高水準なディフェンス能力のの高さと、チームディフェンスの仕組みを理解し、遂行できる頭脳と身体能力が必ず求められてきます。

歴代の3Pシューター

現代のバスケットのチームプレーヤーの中で、最も重要視されている能力といえば、「3&Dプレイヤー」ではないでしょうか。
スリーアンドディープレイヤーとは、 スリーポイントシュートを高確率で決められるシュート力を持ちあ持ちながら、ディフェンスでは相手チームのエースプレイヤーを抑え込むほどのディフェンス能力を持ち合わせた選手のことです。
つまりハードワーカーでありながら、 最もバスケットで脅威であり、期待値の高いスリーポイントシュートを、高確率で決める力を持っている選手ということです。
ポジション的には、スモールフォワードやシューティングフォワードあたりの2番ポジション、3番ポジションと言われるような選手たちに多い多く3&Dプレイヤーは存在します。
時にはボールハンドラーの役目を担いながら、 時にはエースキラーとして相手のエースを封じる高いレベルでのディフェンスを披露します。
スリーアンドDプレイヤーには、泥臭く身を挺してチームのために貢献できるような選手が多く、チームにおいて最も「ありがたい選手」であることには間違いありません!

スコアラー&シューター

かつて、高身長の長身プレイヤーが重宝されたのも 同じで、スリーポイントシューターという名前で1つのポジションが 確立されてきた時代がありました。漫画で言うところの三井寿や海南の神がスリーポイントシューター。スリーポイントシューターというのは、現代のファイブアウトオフェンスにおいては、両サイドコーナーに張り付き、仲間のインサイドへのアタックの後のキックアウトのパスを受けて、最も距離が近く、高確率で決められるコーナースーを確実に決めるような役割の選手になります。
昔はスリーポイントシューターという名前だけで、仕事が成り立っているような時代もあったかと思いますが、現代バスケットにおいても、「ディフェンスができない選手」はチームとして計算がつかないので、なかなかコートに立たせることができません。
ワンポイントシュータとしてコートに立たせることはできたとしても、やはりプレータイムはわずかなものとなるでしょう。
オフェンス重視で育ってきたプレイヤーにとって、ディフェンスは二の次のように考えている選手もたくさんいると思います。
なぜなら、ディフェンスはハードワークであり、 身体接触や激しいルーズボール争いに身を投げ出したり、能力の高いオフェンスプレイヤーをシャットアウトすることは簡単なことではないからです。
ですが、オールコートのゾーンディフェンスでも、ハーフコートのゾーンオフェンスあゾーンディフェンスでも、もちろん マンツーマンディフェンスに関しても、1人1人が高い次元でのディフェンス力を持っていない限り、効率よく相手の得点を抑え、 数少ない得点で勝ちをさらうようなチームになることはできません。
要するに、現在のバスケット会において、ただ背の高い選手だったり、ただシュート力のあるスリーポイントシューターと言う肩書だけでは、コートの上で立ち続け、メインプレイヤーとして自分の存在価値を示していく事はなかなか難しくなっています。
バスケットがチームスポーツである以上、スタメンやメインプレイヤー、それ以外にもロールプレイヤーといったようなメインプレイヤーの脇を固める大切な脇役のプレイヤーたちの存在もあってこその、1つのチームであることには間違いはありません。
すべて同じ能力で、全員が同じことができるチームなど人間としてありえないことです。
チームや個人のバランスを組み合わせた上で、最高の状態を作り上げることがそのチームにとってのベストであることには変わりない。

何かだけ、に特化したプレイヤー
昔のスポーツ会で言うと、そういう不器用なプレイヤーも聞こえは良いので、応援されたり、重宝されたりする時代がありました。
しかし、オールラウンドプレイヤーが増え、プレイヤー1人ひとりの役割が2つも3つもできることが、当たり前になってきた現代のバスケット会においては、何か1つの仕事の職人のような呼び名で呼ばれるような選手だけでは、コート上でチームに貢献することが難しい時代になってきているなと感じます。

シュート力の差においても、個人個人大きな差があるように感じますし、いくらシュートが単発で入っても、チームの中でエース級のプレイヤーが担うスコアラーのポジションに関しては、様々なポジションから様々なシチュエーションでの得点を作り出すことができるプレーヤーがスコアラーとなっています。
私自身の考えとしてはバスケットをする以上、どのプレイヤーもチームナンバーワンのスコアラーになれるようなシュート力や攻撃力を身に付けるべきだと考えています。なぜなら、攻撃する側の選手の行動や、考え方を理解する事が、ディフェンスにおいて最大の利点であるからです。
入れば良いな…などの安易なシュートを打って良い場面など、コート上にはどこにもないのです。

オフェンスのプレイヤーの特性がわかれば、それに応じて、自分がディフェンスの時にオフェンスの状況を想定しながら、予測しながら入園することができるし、自分がスコアラーであるという、チームに貢献できる大きな自信も育っていくと思います。

いいなと思ったら応援しよう!