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アルコールが飲めない人でもBARは楽しめる〜BARのヒット商品となったクリームソーダのプロモーション経営術。

だいぶ前だったが、子供の時に憧れていた商品

クリームソーダ

をメニューに入れたいと思った。

さしたる理由はなく、ただ昔のイメージで子供の頃の私にとって豪華で美しく、とても美味しそうだったイメージがいまだに鮮烈に残っており、自分の中のクリームソーダの理想像を再現してみたくなったのだ。

貧乏な家に育ったゆえに、外食に行った時、クリームソーダまで頼んで良いものかどうかと親に気を遣ったものだ。

子供心に気を遣うくらい、豪華で贅沢で華やかなに感じたのだ。大人になってもそのイメージはまだ残っている。

力を入れたのは、ここ2、3年ではあるが。

どのようにしたらあの頃のイメージを超えられるか考えた。

いや、既に今までの20年以上のバーテンダーとしての技術を取り入れたら、既に超えているのではないだろうか。

と、改めて思った。

その結果、単純にいつも通り使っている、自分で削り出した氷、シロップの銘柄のチョイス、ソーダの注ぎ方。

カクテルを作る時とさほど変わらない。

いつも通り作るだけだった。

すると当たり前のように今の形ができた。

なんとなく物足りなかったので、写真では見えづらいが、アイスクリームの上にカラフルシュガーを飾ってある。

そのワンポイントが意外と重要で、飲む人にノスタルジーとときめきを与えてくれる。

バー=酒

という考えは、私はあまり好きではない。もともと喫茶店志望だったせいもあるのだろうか。

『酒飲まねえのかよ!』

と、私も何度も言われたことがあるが、はっきり言って余計なお世話だ。

"BARに来て酒を飲まない"なんて野暮だと言うバーテンダーも多々いるが、そんなことを言っている方が野暮だ。

今風に言えば、アルハラだ。

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