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他人に会うと、どうしても疲れちゃう。


人と会うのは楽しい。


それは、どんなに引きこもり体質のわたしでも、感じることだ。

友達と会って話すのは、楽しい。
友達じゃなくても。
職場の人、子育てセンターや園の先生、近所の人、誰でもたいてい少し会話を交わすだけで、元気をもらえる。
わたしの周りには、いい人がたくさんいるのだ。

人は、他人とコミュニケーションをとることで、幸せになれる」とは、どこの本に書いてあっただろう。
それはきっと、その通りだ。

だから私たちは、誰かとつながろうとする。
幸せなぬくもりを、求めているから。





しかし、人と会うとどうしても疲れてしまう。
相手がよくなかったと思う日もあるし、自分の悪いときもある。
でも、それにしたって、重い。


人に会うことが大好きな友達がいる。
友達の友達とか、親族の集まりとかに連日参加して、ワイワイ楽しんで。
それを見ていると、別の世界の人に思える。
わたしはマンツーマンでも疲れるのに。
どうしてそんなに、他人に心を開けるの、って。



夫とそんな話を、ぽつぽつ交わしているとき、ひとつ思い当たることがあった。

「るいちゃんは、すぐ影響を受けるよね」

夫の発言に、確かにそうだと頷いた。
わたしは、相手が放った情報を100%の気持ちで信じきってしまう。


たとえば、あるママ友が「あそこのケーキ屋さんが、美味しい」と教えてくれる。
ほかにも、「あのカフェのパフェが、かわいい」とこ、「あの店でオムツを買うと、安い」とか、「ネットで◯◯すると、お得」とか、いっぱいいっぱい話してくれる。

情報収集がうまい人なのだ。
集めるのも、捌くのもうまい。
ママ友同士で情報のカードを交換し合い、新カードを引くと、きゃあきゃあ盛り上がる。


わたしは、その一枚のカードを、ものすごーく全力で、受け取ってしまう。
わたしもケーキ買いに行かなきゃ!
カフェも調べなきゃ!
オムツはその店で買わなきゃ!
ネットのお得情報を逃さないようにしなきゃ!

それにぶんぶんと振り回される。
そのママ友が悪いんじゃない。
わたしが、そういう性格なのだ。

他人にとっては軽い情報でも、わたしには重い。
加えて、相手を信じきってしまって、すぐに「自分も」と思ってしまう。
それを、人に会うたび繰り返す。
だから、疲れるのだ。


毎回、誰かと会うたびにいろんな情報カードを受け取って、帰ってくる。
夫に「今日こんなん教えてもらってな」と話し始めるのだけど、夫の顔はしらーっとしている。
分かっているのだ。
わたしが、振り回されているだけなことに。

結局そのあと、わたしは情報に踊らされて、慣れないことをしまくって、疲れて、後悔する。
そして、思う。
「人に会うのって、疲れるな」って。





ブレない軸が欲しい。

誰かに会って、たくさんコミュニケーションを交わしても、そこから振り回されない自分が欲しい。
せっかく楽しく会話したのに、最後に「ああ、疲れたな」で終わるなんて。

ただ、「楽しかったな」で終わりたい。
そのためには、わたしがもっと、両足を地につけてしっかり立つのだ。


1年前にInstagramをやめたが、あれも性格的に向いていなかったのだろう。
毎日更新される情報を見るたびに、「わたしが買いに行かなきゃお店の人が悲しむ」とさえ思うようになっていたのだから。

夫はよく、わたしの話を聞いて言う。

他所は他所、うちはうち。
るいちゃんが本当にしたいんなら、そうしたらいい。


___本当に、したいかな?
夫の言葉で、我に帰る。
情報に振り回されるな。
人付き合いの楽しさは、そこじゃないだろ。

今年は地に足つけて、たくさんの人に会いに行こう。
わたしは、わたしのペースでいい。
出会うことは、元気をプレゼントしてもらうこと。


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