菱田監督の果汁生絞り「KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-」
キンプリが好きだ。再始動が告知された際、劇場で飛び上がるほど嬉しかった。
ポジティブで見る人を全力で肯定するエネルギーを持ったプリズムショーや、個性的なキャラクターたちの魅力にドハマリした結果、己のきらめきが失われた日々を見つめなおし、一念発起して新卒入社した企業から転職までした、まさに私の人生を変えた作品だ。
しかしその内容は完全新作ではなく、テレビシリーズであるShiney Seven Starsの再編集版である。
「未来に繋がるロードショー」と煽り文が付けられているが、実は今作、制作サイドからコンテンツとして崖っぷちに立たされていることが菱田監督の口から明かされている。
この映画の成績が、あるかもしれない次回作の有無に起因する可能性が高いのだ。Xでファンたちが、必死に布教合戦を行っているのはこのせいもある。
私はプリズムショー☆ベストテンと同じ総集編映画ということもあり、監督の言う「これからの展開は皆様にとって物足りないものかもしれません」という言葉を、額面通りに受け取っていた。受け取ってしまっていた。その程度の認識で見に行った。甘かった。
この映画を本当に単なる総集編と言っていいの?????本当に???????????
見たことのある映像が多いはずなのに、新規のナレーションと新規映像とショーと共に勢いで押し切ってくる全く違う何かというか、菱田監督の果汁生絞りというか、総集編特有の味の薄まった感じが全くないのだ。
いや、確かに総集編映画であることは否定できない。
新しいショーはオバレのオープニングアクト、事前告知にあったジョージとエィスの3Dショー(めでたい!!!)、セプトリのクリスマスライブのドラマチックLOVEのショーのみだ。(あれ?羅列したら思ったより多くない?)
映像面で新しいカットが作成されたり、効果音等の音響が良くなっていたりと、既存のショーもリファインされているのだが、既存のファンにとって特段目新しいわけではない。
なのになんか…1~3作目やベストテンと濃度が違いすぎるのだ。応援上映で息をつく暇もない。
立て続けにショーと狂った新規映像が交互に流れるせいで、これまでの映画の3倍ぐらい濃い仕上がりになっている。
本作は「プリズムショーの大会のテレビ中継」という体裁を取っており、あくまでもショーのみに焦点が当てられているので、初見の人でも楽しみやすいのではないかと思う。アイドルのライブというより、フィギュアスケート大会の中継みたいなイメージだ。
なので度々放送事故が起こるのなんで!?とか、なんかショーとキャラ違くない!?みたいな疑問が発生すると思うが、その背景を描いているのがSSSなので、気になったらSSSを見ればいい。(完璧な誘導)
もし本作に興味を持った方がいたら、過去作の履修は後回しにして気軽な気持ちで覗きに行って、この脈絡のないきらめきの濃縮還元を浴びてもいいんじゃないかと思う。
個人的には初見の方にも応援上映がお勧めだ。最初から完璧に応援しろというわけではなく、声出して笑っても許されるから。
例の予告については皆まで言うまい。
∞ハグWeekでダクメアとTrutHと対バンしてほしいと舞台挨拶にお便りを送ったエリートが今生きているか心配だが、私とてプリティーシリーズにどっぷり浸かったオタクなので、これを嘘予告にしたままではどうしたって死にきれず、成仏できないと分かっている。
みんなのこと…信じてる…!とシンくんに言われてしまっては、エリートは頑張るしかないのである。
オバレはトップスタァなんだからもうちょっと仕事選べ。
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