見出し画像

見えない心理の罠:「損失回避バイアス」があなたの選択を操っているかも?

お疲れ様です、木彫りマシンです。昨日のM-1を見て今日は完全に二日酔いでした。敗者復活戦から見ていたのですが、ドンデコルテのネタの中に自分の中で昔聞いた損失回避バイアスという言葉があって今の自分の心に何か引っかかったのでそれをちょっと掘っていこうと思います。それではお願いいたします。


損失回避バイアス:私たちの意思決定を縛る見えない力

損失回避バイアスとは、心理学や行動経済学でよく取り上げられる概念で、人が「利益を得る喜び」よりも「損失を避ける痛み」の方を強く感じる傾向のことを指します。このバイアスの影響で、私たちはしばしば非合理的な判断をしてしまいます。

例えば、こんな場面を考えてみてください。

  • A案:50%の確率で10,000円を得られる。

  • B案:確実に5,000円を得られる。

この場合、多くの人がリスクを避けてB案を選びます。一方、

  • C案:50%の確率で10,000円を失う。

  • D案:確実に5,000円を失う。

この場合、多くの人がC案を選びます。同じ金額の増減が関わっているにもかかわらず、選択の基準が異なるのは損失回避バイアスが働いているからです。


日常生活での影響

基本的にネガティブな情報が先行してしまうみたいな考え方が損失回避バイアスの特徴で、私たちの日々の生活でも、この損失回避バイアスは様々な形で影響を与えています。短い文章で同じ言葉を2回も出してしまいましたが大事なことなのでってやつでよろしくお願いいたします。

1. 買い物

スーパーで「今だけ20%割引!」と書かれたポップを見て、必要ないものをつい買ってしまう経験はありませんか?これも損失回避バイアスが一因です。一見得だと思って買っている心理と思うかも知れませんが、「割引を逃す」という損失を避けたい気持ちが購買意欲を駆り立てます。

2. 投資

損失回避バイアスの話を調べるとよく出てくる例が株式の売買についてです。株式や仮想通貨などで損失が出たとき、「今売れば損を確定してしまう」と思って塩漬けにしてしまうことがあります。本来であれば、未来の損益を冷静に判断するべきですが、損失を確定する痛みを避けようとする心理が合理的な決断を妨げます。

3. 人間関係

不要な人間関係をなかなか切れない理由の一つも損失回避バイアスです。「これまで築いてきた時間や努力を無駄にしたくない」という思いが、結果的にストレスや不満を抱え続ける選択を生むことがあります。


損失回避バイアスを乗り越える方法

このバイアスを意識することで、私たちはより良い判断ができるようになります。以下のポイントを試してみてください。

1. 客観的な視点を持つ

意思決定をするときは、第三者の立場で考える練習をしましょう。「他の人ならどう判断するか?」と自分に問いかけることで、感情に左右されにくくなります。

2. 長期的な視野を持つ

損失回避バイアスは短期的な痛みに集中しがちです。目先の損失ではなく、長期的な利益に目を向けることでバイアスを軽減できます。ウォーレンバフェットの目先の欲求をどれだけ我慢できるかの話みたいなものです。

3. 損失を受け入れる覚悟を持つ

「損失ゼロは不可能」という前提を受け入れることで、損失を恐れる気持ちを和らげることができます。小さな損失を繰り返し経験することで、損失への耐性を養いましょう。


終わりに

損失回避バイアスは人間の本能に根ざした心理ですが、それを理解し、対処法を実践することで、私たちはより自由で合理的な意思決定ができるようになります。ぜひ一度、日常の行動や判断を振り返り、このバイアスがどのように影響しているか考えてみてください。そして、自分の選択に自信を持つための一歩を踏み出しましょう。

本日もお疲れ様でした。明日も素敵な1日をお過ごし下さい。それではお先に失礼いたします。

いいなと思ったら応援しよう!

木彫りmachine
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費(完全に文房具レビュー用)に使わせていただきます!