ポータブルライトと共に夜を過ごす
先日の台風に備えて、何年も前に購入して、幸いなことに使う必要がなかったポータブルのソーラーライトを充電しました。残念ながらラジオとサイレンは壊れてしまったのか音が出なくなってました。しかしライトはまだ生きてました。時々防災用品のチェックしないといけないなと思いました。
台風前は快晴でしたので太陽光充電をしました。ありがたいことに台風時に停電はしませんでしたので、使うことはありませんでした。
せっかくだから充電がどのくらい保つのか、手持ちライトだけで過ごすのはどんな感じか試してみようと思って、そのライトだけで夜を過ごしてみました。
最初は思ったより暗いと感じたのですが、そのうち目が慣れたのでしょう。それに、家の中なので、そんなに広範囲を照らす必要はなく、手の届く範囲が見えたら十分です。遠くを見る必要があれば、その時にライトを照らせばいいです。
近距離用と、広範囲を照らせる2種類のライトが付いていると便利です。私の持っているライトがそうです。
実際ライトだけで過ごしてみて、普段どれほど無駄にいろんなものを使っているかに気づきました。正直、手持ちライトだけでもあんまり不便はありません。
料理する時はもう少し明るいといいなと思いましたが。暗いお風呂は風情があります。PCやスマホを見るときは画面に集中するので問題ありません。本も読めます。
それでもやはり暗いので、毎日そうなら、多分早く寝るでしょう。わざわざ暗い夜に行動しなくても、明るい日中に動いて、夜は夜の過ごし方で過ごす方がいいと思いました。その方が健康的だし、自然のリズムにあっています。シンプルライフになりそうです。
ライトの灯りで照らされているところ以外は闇です。余計なものが見えないので心が落ち着きます。暗闇が怖い人は不安になるのかもしれませんが。
見えない分、聴覚や嗅覚が敏感になりそうです。
昔の人は毎晩、闇の中にいる自分を感じていたことでしょう。闇は無意識につながります。ただっぴろい闇空間の中に小さな灯りと共にいる自分。
普段感じているけど、意識していない、顕在意識と無意識の存在、自分と宇宙、というような、自分とそれ以外の巨大な得体の知らない存在や時空間。その関係を体感的に感じることができます。
そして闇の中にたくさんの情報がうごめているのが感じられます。これ、もっと探求してみると、自分の意識と他意識との興味深い関係性が見えてくるかもしれません。無意識にアクセスしやすい環境だなと思います。
ただこのライトが縦長だったのは不便でした。このライトしか灯りがないので、移動するときに持ちながら動くのですが、ライトを置く時、無造作に置くと倒れやすい。実際何度か倒れたし、一度は棚に置いたら落ちて、ソーラーパネル部分の接着が外れてしまいました。はめ込んだら元に戻ったのでよかったです。
非常時にこういうことが起きると困るなと思いました。複数のライトがある方がいいですね。またライトは安定感のあるものがいいですね。吊る場合は別として。
日中にソーラー充電して、夜はしばらくこのライトで過ごしてみようかな?と思います。頭の中や生活が整理されそうな気がします。
思い出してみれば、イギリスで暮らしていたとき、あちらの人はみんなスタンドライトを使っていて、天井の明かりはつけませんでした。もちろんポータブルライトよりは明るいので部屋全体は見えます。スタンドライトの近くにいないと本が読めないので、私は困りました。
天井のライトで部屋中を明るく照らすのは日本では当たり前ですが、国によっては夜は部分的に照らすのが習慣のようです。
便利な世の中になりましたが、その分なくてもいい機能も増えています。自動で動くものが増え、必要以上に灯りをつけ、情報やエンターテインメントを消費するのに忙しい毎日。本当にそれらが必要なのか?
いろんなことが起こっているこの頃ですが、「原点に戻りなさいよ」と言われている気がします。
しばしソーラーライトがマイブームになりそうです。