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民主主義の後退仮説は本当か?
仕事をやめて個人事業主になってよかったと思うのは自由だということである。会社というのはあまり自由ではない。言い方はきついが、もし多くの会社が国家として扱われるのなら、結構な割合の会社が自由が担保されていないとして国際機関から是正勧告を食らうのではないかとも思う。
軽口はさておき、今回取り上げる論文は、民主主義の後退仮説について論じた総説論文。
ソ連が崩壊した時には、歴史の終焉ではないかと囃し立てられた。民主主義が勝利し、世界には民主主義が広がっていくだろうという楽観的な見方が主流となった。
しかし実際にはそうならず、多くの国が民主主義体制から権威主義体制、独裁体制に後戻りしたこともあり、2000年代半ばより民主主義は後退するのではという「民主的ロールバック仮説」というのが唱えられ始めた。
この論文では、いくつかの統計的データを使って、真に民主化した国々では権威主義や独裁主義への変更は非常に少ないため、民主的ロールバック仮説は必ずしも正しくないのでは、と論じている。
Q: 自由、自由というが、何を持って自由というのだろう?
明日目を通す論文:
貧困、政治的自由、テロリズムの根源
Poverty, political freedom, and the roots of terrorism