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虐待される女性はどのような家庭で育ったのか?

機能不全の子育てと親密なパートナーによる暴力女子大生の加害と被害:スキーマの仲介役
Dysfunctional Parenting and Intimate Partner Violence Perpetration and Victimization among College Women: the Mediating Role of Schemas

いくつかの経験から、人生の幸せの9割は、誰と結婚するかとどんな仕事をするかで決まるんじゃないかと考えている。

結婚制度は数千年以上の歴史があることを考えれば、人間の性(さが)を制御し、幸せになる確率を高めるためには良い仕組みなんだろう。そうでなければとうの昔に滅んでいるはずだ。

とはいえ、結婚はいつでもどこでもうまくいくというわけではない。なぜか不毛な恋愛や不毛な結婚を繰り返す人もいる。よく言われているように育った家庭環境になにか問題があるんじゃないかと思ってこの論文を読んで見る。

この研究では女子大学生305名を対象にアンケート調査を行い、自分が育った家庭環境と現在のパートナー(1年以上の付き合いがあるもの)からの暴力行動の関係について調べている。

結果としては

・人生初期の親子関係が歪んでいると(人生初期の不適応スキーマの程度が高いと)パートナーから虐待されたり、あるいは虐待しやすくなる。

・具体的には、服従や自己犠牲という関係性を親子の間で身につけた女性は虐待されやすい。

・また被虐待経験やネグレクトなどはパートナーに対して虐待する可能性を高めた。

ということが述べられている。

Q: 人生初期の不適応スキーマって何?

明日目を通す論文:
幼少期の不利な経験と成人期の初期の不適応スキーマ:系統的レビューとメタ分析
Adverse childhood experiences and early maladaptive schemas in adulthood: A systematic review and meta‐analysis

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