うつ病の治療としての炎症症状へのアプローチ
若い頃何度かメンタルをやらかしたこともあり、体調には人一倍気を使っている。運動したり瞑想したりサプリを飲んだりと木の休む暇がない。
このうつ病だが、実は炎症症状が関係していることが報告されている。風邪で元気がないときには鬱々することがあるが、体内の炎症症状は脳に影響を与え、抑うつ症状を引き起こす。
今回取り上げる論文は、うつ病治療の一つとして炎症症状へのアプローチを紹介したもの。
炎症関連うつ病の治療戦略
Therapeutic strategies for treatment of inflammation-related depression
内容については以下の通り。
・炎症症状の軽減でうつ症状が軽減する。
・抗炎症薬はうつ症状も軽減しうる。
・うつ病治療で使用されるSSRIは高い抗炎症効果がある。
・オメガ3不飽和脂肪酸は抗炎症効果が高く、抑うつ症状への効果もある。
・通常治療に追加する形での炎症症状へのアプローチは中等度~重度の大うつ病患者に考慮されてよい
Q: 最近、自分が治療を始めた慢性上咽頭炎への治療効果が知りたい。これも慢性炎症の機序があるんじゃないだろうか。
明日目を通す論文:
上咽頭研磨療法(EAT)は慢性上咽頭炎における主要な炎症誘発性サイトカインIL-6のmRNA発現を減少させる
Epipharyngeal abrasive therapy (EAT) reduces the mRNA expression of major proinflammatory cytokine IL-6 in chronic epipharyngitis