見出し画像

対人関係療法:アプリで実装できるのか?

最近はスマホのアプリで生活のすべてが完結するようになってきているが、心理療法のようなものはどれくらいオンラインで行うことが出来るのだろうか?

今回取り上げる論文は、対人関係療法をオンラインで行うアプリの効果について検討したもの。

抑うつ症状のある成人に対するインターネットによる対人関係療法とインターネットによる認知行動療法の比較:ランダム化比較非劣性試験
Internet-delivered interpersonal psychotherapy versus internet-delivered cognitive behavioral therapy for adults with depressive symptoms: randomized controlled noninferiority trial

この研究では、1000名以上の参加者を対象に、2つのインターネットベースの心理療法サービスの効果を比較している。

一つはMoodGYMと呼ばれる認知行動療法とベースとしたサービス。

もう一つはe-couchと呼ばれる認知行動療法と対人関係療法をベースとしたサービス。

この2つを比べたところ、e-couchは先行アプリのMoodGYMと同等の効果があったことが示されている。

効果としては、ベースラインと比較していずれも効果量1であり、結構大きいものであることが示されている(効果量1は偏差値50から偏差値60に変化するくらいの大きさ)。

Q: この論文は2013年で少し古い。いまはどんなサービスが英語圏でトップシェアを取っているのか?

明日目を通す論文:
不安とうつ病に対する人工知能療法の受容性と有効性 ( Youper ): 縦断的観察研究
Acceptability and effectiveness of artificial intelligence therapy for anxiety and depression (Youper): Longitudinal observational study

いいなと思ったら応援しよう!