「HSP=繊細さん」という音の響きに騙されるな
「繊細さん」と呼ばれ一時期知名度が上がったHSPですが、どういった印象をお持ちでしょうか?
HSP当事者からすると、はっきり言ってHSPは、デメリットしかありません。
HSPでよかったと思った事は、一度もありません。
そこで今回は、経験を踏まえてHSPのデメリットとHSPとどのように向き合うのかをサクッと述べていきます。
①他人がスルーできる些細な事が1週間以上頭に残り続ける
HSPは、多くの人が大したことないと感じる事を約1週間以上引きずります。
色々デメリットがある中で、これが1番キツイです。
自分自身も分かってはいるのです、大したことないと。
それでも引きずるからキツイのです。
例えば、「そんなこと気にする必要ないよ」と言われたとしたら、以下の様に考えます。
本当に気にしなくていいのか?
お世辞で言っているのでは?
本当は、気にしろよとか思っているのでは?
わざわざ自分に気にするなって言ってくるぐらいだから、気にしろという事なのでは?
このように考えなくていい事を必要以上に考えてしまう為、些細な事でも1週間以上は引きずってしまうのです。
②病気ではないから大したことないと思われる
HSPは病気ではないので、「気持ちの問題では?」と思われる傾向にあります。
無理もありません、うつ病ですら気持ちの問題でなく病気と認識されるのに相当な時間がかかったわけなので・・。
HSPは、気持ちの問題も少しはあるかもしれませんが、“不安障害”や“PTSD”の可能性が高いです。
しかし、多くの人はHSPを病気や障害の可能性があるものとは、一切考えていません。
残念ながら、HSPが病気に繋がるくらい辛いものだと世間が認識する頃には、我々は生きていないでしょう。
③相手の些細な変化に気付けても・・
HSPは、他人の変化に気付きやすいので、それをメリットしてよく挙げられます。
しかし、相手の些細な変化に気付くことは、果たして良い事なのでしょうか?
確かにメリットもありますが、デメリットが多すぎます。
例えば、相手が少し落ち込んでいるように見えたとします。
声を掛けた方がいいのか?
声を掛けるならどのように声を掛けたらいいのか?
声を掛けないという選択を取りたいが、その後やっぱり声を掛けた方がよかったと思ってしまわないだろうか?
自分の事で手一杯でも、上記の様に相手の小さな変化に気付き、どうすればいいのかをひたすら考えます。
そのため、「自分が良ければそれでよし」や「他人の変化に気付けない」鈍感の人達を、非常に羨ましく感じます。
④HSPをどの様に考えるか?
「HSPで良かったと思った事はないのですか?」
単刀直入に言いますが、ありません。
②で述べたように、HSPは病気ではありませんが、病気に近いです。
病気になってよかったと思う人がいないように、HSPでよかったとは思えないのですよ。
(「病気になったから健康の大切さを実感できた」みたいなのは、後付けです。)
その為、無理やりHSPをプラスに捉えたりせず、症状が出たら
「また出たなこのやろう、しつこいねおまえさん(HSP)も」と思うのが、精一杯の抵抗です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。