ドイツに学ぶ夜ご飯の新しいスタイル
ドイツでは、男女ともに多くの人が働いており、家事は夫婦で分担するのが一般的です。そのため、日本のように「女性が家事をする」「男性は働いて家では何もしない」といった文化はありません。
最近では日本でも共働き夫婦が増えていますが、依然として女性が家事をするという風潮は根強く残っているように思います。特に、料理は女性が担当することが多いと感じます。
共働きが一般的なドイツでは、夜ご飯に「カルテスエッセン」と呼ばれる冷たい食事をとる習慣があります。ライ麦パンなどの穀物が入った黒いパンに、お好みでチーズやハムなどをのせて食べるスタイルで、サラダを加えることもよくあります。これは日本の朝ごはんのように簡素な食事で、夜は疲れて帰宅するため、手軽に済ませることで時間を節約し、ゆっくり休むことができるそうです。朝や昼に温かい食事をしっかりととり、夜は「寝るだけ」という考え方から、この習慣が続いているようです。一見「これだけで足りるのか」と思うかもしれませんが、日本人でも慣れると苦ではなくなるといわれています。
こうした簡素な夜ご飯の文化は、ドイツだけでなくフランスなどのヨーロッパ諸国でも一般的です。冷凍食品などを活用する家庭も多いようです。
日本では、しっかりとした豪華な夜ご飯を手作りすることは、とても美味しく健康的だと思います。しかし、疲れて帰宅してから料理や家事をこなし、さらに子どもの世話をするとなると、たとえ夫婦で家事を分担していても相当な負担になるのではないでしょうか。その負担は、時間やストレス、家族とのコミュニケーション、睡眠や健康にも影響を及ぼすと感じます。
一方で、夜ご飯に手を抜くことで、時間やお金、エネルギーを節約でき、その分を趣味や運動、睡眠などに使えるため、かえって健康的な生活を送れるのではないでしょうか。休日に作り置きをする方も、その時間を自分のために使えるようになるかもしれません。
こうした「カルテスエッセン」のような習慣が日本でも広がれば、もっと多くの人が無理なく健康的な生活を送れるのではないかと思います。
終わりに
私はドイツに憧れて、ドイツ文化について学んでいます。これからもドイツ文化で驚いたことなど色々発信していきます。大学生になったらドイツに留学したいと思ってます。留学後はもっと詳しくドイツについて発信していくつもりです!