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【仏法以上に不思議なことはない】

仏教には、5つの不思議なことが教えられています。

1には、「衆生多少不可思議」です。生き物の数があまりにも多い不思議です。昆虫の数は計り知れませんが、その中のアリだけでも1京匹を超えると言われます。マンボウは1回の産卵で3億個も産むのです。

2には、「業力不可思議」です。善い行いをすれば善い結果。悪い行いをすれば悪い結果。自分のまいたタネは、すべて自分が刈り取らねばならない。このことに寸分の狂いもない不思議さをいいます。

3には「龍力不可思議」です。気象の変化の不思議です。さっきまで天気が良かったのに、急に暗くなってきて、ゲリラ豪雨になったり。竜巻が発生したり。今でこそ気象学が発達して、ある程度予測が立ちますが、不思議ではありませんか。

4には「禅定力不可思議」です。修行によって現す、神通力の不思議をいったものです。

5には【仏法力不可思議】です。
親鸞聖人は、
【五つの不思議を説く中に 仏法不思議にしくぞなき 仏法不思議ということは 弥陀の弘誓に名づけたり】
と言われています。
「仏法」とは「阿弥陀仏の本願」のことですから、阿弥陀仏の本願以上の不思議はないと親鸞聖人は言われています。

阿弥陀仏の本願に救いとられれば、極悪最下の者が極善無上の幸せ者と喜べる、不可称・不可説・不可思議の心の世界ほど不思議なことはありません。

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