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【父母の恩重きこと天の極まり無きが如し】

私たちは生まれる前からすでに、父母からとてつもないご恩を受けています。
母親が妊娠してから出産するまで、十月十日の間、さまざまな苦悩を受け、そんななか“元気な子供を生みたい”と念じ続けてくださったご恩を「懐胎守護の恩」といいます。

血や肉などの子供の体のすべては、母親から分け与えられるといわれます。激しいつわりのために、痩せていく人もあります。
そんななか、子供の骨を造るためのカルシウムが不足すると、母親の骨を溶かしてカルシウムを送ると言われます。
なので、妊娠すると重病のようになるのも無理はありません。
それでも母親は、心を静め行いを慎み、胎教に努め、子供の成長を一心に願ってくだされるのです。

数々のご恩を受けている父母が私に願うことはただ一つ、「幸せになってほしい」、これに尽きるのではないでしょうか。
「人間に生まれてよかった」と心の底から言い切れる、本当の幸せになることこそが、最大のご恩返しとなるのです。

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